京都府では、宇治茶の魅力発信による地域の賑わいを創出するため2017年4月から1年間にわたり、京都府南部山城地域の12市町村を舞台に「お茶の京都博」の開催を予定。その事前告知イベントとして、11月3日に東京・丸の内にて「お茶壺道中&セレモニー」を開催する。このイベントでは江戸時代に約240年にわたり行われたお茶壺道中を現代風に再現。東京「丸ビル」内マルキューブにて、セレモニーに合わせて、宇治茶のふるまいや芸妓・舞妓の舞踊を行う。あわせて、10月31日(月)~11月2日(水)に玉露・煎茶をふるまう、丸の内仲通りプロモーションイベントを開催する。
■「お茶の京都博」お茶壺道中&セレモニー
【日時】 2016年11月3日(木・祝)15:00~16:00
【場所】丸ビル マルキューブ(東京都千代田区丸の内2-4-1 1階)
【内容】〇お茶壺道中(14:30~15:00): 丸の内仲通り
〇セレモニー(15:00~16:00): 丸ビル マルキューブ ※宇治茶ご提供:(公社)京都府茶業会議所
・芸妓舞妓 舞踊
・お茶壺道中入場
お茶壺の受渡し
・ご挨拶
お茶の京都博実行委員会 実行委員長(代理)京都府 城福健陽副知事
副実行委員長 (公社)京都府茶業会議所 杉本貞雄会頭
・玉露のふるまい
京都府茶生産協議会会長 吉田利一氏
・呈茶
裏千家業躰 金澤 宗達 先生
<茶壺道中について>
わらべ歌「ずいずいずっころばし」に“茶壺に追われてトピンシャン 抜けたらドンドコしょ”とうたわれた「お茶壺道中」とは、寛永9(1632)年に制度化されたといわれ、江戸時代を通じて将軍や幕府御用の宇治茶運搬のため江戸と宇治を往復した行列のこと。幕府の諸役人による行列は、空の茶壺をもって毎年4・5月ごろ江戸を出発し、東海道を宇治へ向かい、宇治では、宇治の茶師を取りまとめる御茶頭取である上林峯順(六郎)家と上林竹庵(又兵衛)家をはじめ由緒ある御茶師たちが宇治橋東詰で出迎え、御茶壺に石臼で挽く前のお茶の葉(碾茶)を詰めたと言われている。封印された御茶壺は、中山道から甲州街道を通り甲州谷村(現山梨県都留市)へ向かい、ここで秋まで保管されたが、元禄3(1690)年以降は、東海道を通って直接江戸へ運搬されるようになった。お茶壺道中は、慶應3(1867)年まで続けられた。今回は東京の丸の内仲通りにて、お茶壺道中を実施、丸ビル内のマルキューブにてお茶壺を展示する。
■丸の内仲通りプロモーションイベント
【日時】10月31日(月)~11月2日(水) 12:00~14:00
【場所】丸の内仲通り
【内容】 日本茶インストラクターが玉露・煎茶をふるまう。
<主催>お茶の京都博実行委員会
(構成:京都府・山城管内12市町村・(公社)京都府茶業会議所・京都府農業協同組合中央会 ほか)