販促・企業ギフト・マーケティングの国際的な専門見本市「第65回インターナショナルプレミアム・インセンティブショー春2022(以下「PIショー春2022」)」が4月13日から15日までの3日間、サンシャインシティ 文化会館ビルコンベンションセンター3F・4F(東京・池袋)で開催された。
今回は「V字回復への切り札 モノを動かす、経済を動かす、時代を動かす販促ツール」をテーマに展開し、115社が出展(出展小間数は約150小間)、2万2,317人が来場した。インターナショナルプレミアム・インセンティブショーは、春と秋の年2回開催されており、“セールスプロモーション・マーケット”に特化した専門ショーとして30年以上の実績がある。来場者には、特に広告主などの「法人ユーザー」、「SPエージェント」「百貨店外商部」「ギフト直販店」が主要バイヤーとして来場者全体の60%以上を占める。
出展品は、懸賞キャンペーン向け景品やプレミアム、企業PR用ノベルティ、ベタ付け景品、販促用ギフト、インセンティブ関連アイテム、モチベーションアイテム、高額懸賞品、法人ギフト関連アイテム、コーポレイトイベント記念品、POP、購買時点広告関連用品、店頭広告用品、ディスプレイツール、アイキャッチアイテム、イベントツール、ダイレクトメール、マーケティング関連アイテム、プロモーション企画・販促サポートツールなど、販促に役立つアイテム・ツール・ノウハウが集まった。
コロナ禍でのイベントマーケティングのサービス・ツールの変化や、いま求められる付加価値なども垣間見えた出展サービス・製品を紹介する。
リアルとオンラインの二刀流で展開したデジタルスタンプラリー
2種類のデジタルスタンプラリーを展開した有限会社ミレニアム・エンタテイメントは、リアルなイベント向けのARスタンプラリーと、初出展となるオンライン向けイベント用WEBスタンプラリーを出展。
ARスタンプラリーは実際の会場を巡りスタンプを集めるというサービス。コロナ前から実施しているサービスだがコロナ禍でリアルでの実施が難しくなったことを受け、それでもイベント実施を求める声に応えたのが、WEBスタンプラリーだ。これまでも実装したことがあったが、コロナ禍がなかなか明けず、長引いているためリアル開催が難しい場合のオンラインイベントで利用できる単独サービスとして展開した。
WEBスタンプラリーへの反応は、「こういう手もあったか」という関心興味を引いた。また、WEBスタンプラリーでは、YouTubeの動画を視聴することでスタンプが付与される仕組みのため、動画コンテンツ次第で使い方の幅が広がる。用途として、商品紹介のほか、観光案内、工場見学、大学のオープンキャンパスといった幅広い展開が期待できる。
夏向けにシュッと一吹き清涼感ある除菌スプレーを
筆記具のOEM製造工場を持つ株式会社泰誠では、コロナ禍で2年前から除菌スプレーをスティック型で製造販売している。今回は、除菌スプレーは飽和状態になっていることを受け、差別化を図って、メントールを配合した冷汗剤を除菌スプレーに加えて夏向けの製品として展開していた。
泰誠ブースでは、新製品の冷感除菌スプレーを名刺と交換で配布。出展担当者によると、ブースへの訪問者数は前回のPIショーに比べ2倍ほどで「販促市場にもニーズが戻ってきていることを感じる」と実感していた。
SGDs対応のプラスチックタンブラー
島根県松江市にプラスチック形成工場を持つ株式会社プラテックヤマヨシと大阪本社があるプラスチック成形・企画をする株式会社山佳化成は、竹炭を51%配合した生ジョッキ感タンブラーを出品。注ぐだけで簡単に生ビールのようなキメ細かな泡になることが特徴のタンブラーで、ノベルティ用途でのニーズのほか、4月からは店頭販売も開始。コロナ禍での宅飲み需要に、自宅でもサーバーで飲むビールのような泡立ちを売りに展開しているという。
『生ジョッキ感タンブラー』は、「新生活様式グッズコンテスト」の準大賞も受賞している。プラスチックに異素材を加えた付加価値のある製品展開が期待される。
オリジナルカラーでグッズやノベルティを小ロットから対応
女性向けノベルティ・販促品・OEMのトップスタージャパン株式会社では、オリジナルカラーで作成可能なマニュキュアを出品。例えば、アニメキャラクターの色に合わせたマニュキュアはイベントグッズや店頭販売として取扱いされたり、アパレルブランドでシーズンの流行色に合わせたマニュキュアを店頭来店者へノベルティとして配布したりするなどの用途があるという。
色は、PANTONEなどでの指定も可能で、100本の小ロットからも生産が可能。
各種コンテストや特別テーマイベントも注目
「PIショー春2022」では、各種コンテストも一部来場者参加型で展開され毎回注目を集めている。
今回は「第31回日本プロモーション企画コンテスト」では、グランプリ賞に『お~いお茶 茶畑エクスプレス』(実施企業:株式会社伊藤園、企画協力企業:ニューホライズンコレクティブ合同会社、株式会社ドリル)が受賞した。
また、「SPツールコンテスト」では『八代目儀兵衛ほんの気持ち米「お包み2合5個」』(出展社名:京の米老舗 八代目儀兵衛)が大賞を受賞。「新生活様式グッズコンテスト」では、スマホも使える柔らか指サック『ノビサック(抗菌)100個入・30個入』(出展社名:有限会社INNOVENTECH)が大賞を受賞している。
特別展示では「サステナブル・ノベルティコーナー」と「新生活様式グッズコーナー」を展開。今回は、前回の2021秋のPIショーの来場者数2万1,223人を超え、2万2,317人と前回比124%となった。
次回、秋には10月5日から7日の3日間、サンシャインシティ 文化会館ビルコンベンションセンター(東京・池袋)で開催される。
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販促専門展示会「第65回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー春2022」レポート