JR宇都宮駅東口地区に最大2000人収容可能な大ホールを備えた4階建て交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」が11月30日に供用開始した。
1階の大ホールは照明・映像・音響設備など演出に利用できるバトンを13本備え、2分割使用も可能。2階には2部屋連結時にシアター形式で600人収容できる大会議室、3階の中ホール(649m²,2分割可能)は固定ステージがあり,コンサートの利用も可能。このほか,多数の小会議室を備え,最大で17室と、学会や、会議、展示会など多様な規模・内容のイベントが開催可能だ。1階の水のプラザ、2階の緑のテラス、3階の風のホワイエと合計6,000m2に及ぶ交流広場を各階層に配置。8月に開業した商業施設「Utsunomiya Terrace」、11月1日に共用開始した「宮みらいライトヒル」との一体的な利用もできる。
11月26日と27日には「宇都宮駅東口地区まちびらき」としてグランドオープニングイベントを開催。ライトキューブ宇都宮の中ホールでは記念式典(26日)が行われた。佐藤栄一宇都宮市長は「“つくる”から“使う”新たなステージに移行。MICEの開催等を通じこれまでにない交流を地域全体、県内全域につなぐ」と語り、関係者の協力を呼び掛けた。
建築デザインをてがけた隈研吾氏は「大都市集中のストレスから分散、地域の時代がはじまる。」とし地域の個性を活かす建築として、宇都宮市特産の大谷石を利用したデザインや広場を通じてつながる複合機能について説明した。また、1階大ホールでは3人制バスケットボールの3×3、クライミング、スケートボード。2階会議室では体験展示会「ミヤミライ展」、広場ではマルシェやワークショップ、さらに隣接するLRT停留場ではLRT車両の出張見学会が実施され、多くの市民が集まった。