「アート&サイエンスフェスティバル」、巡回展「1970大阪万博展覧会」(福岡・神戸・東京)が、3月1日(金)から17日(日)に渡り開催される。主催は大阪府。
3月8日に行われた内覧会では、トータルプロデュースをした現“在”美術家の宇川直宏さんが、メイン会場となったEXPO’70パビリオン1Fホワイエと別館展示室の展示内容を解説した。
1F ホワイエ | 「NO BREATH/EXPO’70s EDITION 2.0」&「Re:EDIT 702024 -THE 1000 EXPO’70s MOVIES」
EXPO’70の1000カットにおよぶ記録映像と1000音のフィールドレコーディングを同時再生された。また、ドーム内に設置されたチェアでは、70年万博に観客の全身をお祭り広場で当時流れていた現代音楽家たちの音源を全部編集し直した電子音楽によりマッサージする体験が提供される。(体験は要予約)
https://artsscience-expo70.peatix.com/events
別館1F 展示室 | 「DOMMUNE | EXPO’702024 AI STUDIO」
岡本太郎の「黄金の顔」が浮かび上がる空間では、ロボットアームカメラとリアルタイムに描きなおす生成AIによって、空間自体を70年万博のパビリオンとしてリアルタイムに描き直すという試みがなされた。参加者が椅子に座ると空間のモニターには、リアルタイムに映し出された自分の顔に、万博の膨大な画像資料からAI生成された画像がカシャカシャカシャとリズミカルに変化しながら展開され大写しに空間モニターを埋める。この様子は、参加者一人ひとりがパビリオンになったかのよう。70年大阪万博は、77カ国の参加のもと6400万人を超える入場者があり、国境、民族、宗教、ことばの壁を越えた人類の祭典とも言われたが、AI生成された画面には、当時の万博で使われたスタンプや岡本太郎氏の太陽の塔の顔のデザインとなった黄金の顔が
また、巡回展「1970大阪万博展覧会」(福岡・神戸・東京)では、1970年大阪万博の数万点に及ぶアーカイブから厳選したポスターやチラシ、パンフレットなどのビジュアル資料を中心に展示。東京会場では、実物だけでなく最新のテクノロジーを使い、アーカイブを再解釈したデジタルコンテンツも合わせて展開するなど、1970年万博と2025年大阪・関西万博をクロスオーバーする展覧会となっている。
「アート&サイエンスフェスティバル」
会期:2024/3/9(土)-3/12(火)、3/14(木)-3/17(日)
時間:10:00〜17:00
料金:無料[EXPO’70パビリオン内展示は要入館料(高校生以上500円)]
※別途、万博記念公園への入園料(大人260円、小中学生80円)が必要。
会場:万博記念公園(大阪府吹田市千里万博公園)
<メイン会場>EXPO’70パビリオン1Fホワイエ / 別館1F 展示室
<サブ会場>太陽の広場、夢の池、日本庭園
主催:大阪府
協賛:株式会社プリズム/池上通信機器株式会社
協力:株式会社TASKO
https://artsscience-expo70.com/art_science_festival/
巡回展「1970大阪万博展覧会」(福岡・神戸・東京)
■福岡会場
1970大阪万博展覧会 Re:PLAY パビリオン・パンフレット・アーカイブ
会期:2024/3/1(金)-3/3(日)
時間:10:00〜17:00
入場料:無料
会場:キャナルシティ博多センターウォーク 5F(福岡県福岡市博多区住吉1-2)
■兵庫会場
1970大阪万博展覧会 Re:PLAY エキスポ・ポスター・アーカイブ
会期:2024/3/9(土)・3/10(日)、3/12(火)-3/14(木)
時間:10:00〜17:00
入場料:無料
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)1F ギャラリーB
(兵庫県神戸市中央区小野浜町 1-4)
■東京会場
1970大阪万博展覧会 「Re:EDIT 702024」 with Generative AI
会期:2024/3/16(土)-3/17(日)
時間:11:00〜20:00
入場料:無料
会場:寺田倉庫 G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10)
主催:大阪府
協賛:株式会社プリズム
協力:NO ARCHITECTS/株式会社TASKO
https://artsscience-expo70.com/1970expo_in_osaka_exhibition/
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