[Interview with Event Organizers]#6 Smart Kitchen Summit Japan「みんなで新しいキッチンの姿をつくりたい」
- 2017/8/8
- Interview
Interview with Event organizers #6 Smart Kitchen Summit Japan
「Smart Kitchen Summit Japan」初開催までの経緯
日本の未来のキッチンを描くイベント「Smart Kitchen Summit Japan」が、8月25日にGRID(東京都千代田区)で初開催される。
「Smart Kitchen Summit」は、2015年米国シアトルでスタート。「食 & 料理×テクノロジー」をテーマとするイベントだ。昨年10月、田中宏隆さんは、ある商品の活用領域を模索する中このイベントの存在を知り、参加した。アットホームな雰囲気ながらも実に多様な参加者の姿に驚いたと田中さんは話す。
「シアトルで確信したのは、食・料理は議論の領域が広がるテーマだということ。キッチン家電等のハードウェアだけでなく、食と料理に関するサービスやプラットフォーマー、小売業界、さらに投資家やメディア等、様々なプレイヤーがスピーカーとして登壇。世界ではこれほどの議論がなされていることに、衝撃を受けました」。
そして、田中さんがなによりショックだったのは、日本企業の登壇や出展はおろか、700人ほどの参加者のなかに日本人の姿がほとんどなかったこと。その事実を逆転の発想で捉え「和食という世界遺産、多くの高い技術力を持つ日本にとって、イノベーションを起こせるテーマなのでは」と「Smart Kitchen Summit Japan」を着想。まるで雷が落ちてきたようだったと表現する。
「Smart Kitchen Summit Japan」の構想は、その3ヶ月後には米国の主催者Next Market Insightsと合意、同社とシグマクシスによる共催がスピーディーに決定した。その後、Next Market Insights CEOのマイケル・ウルフ氏が運営するフ−ドテック関連のニュースサイト「The Spoon」での告知により、多くの米国スピーカーが集まったという。海外からの「Smart Kitchen Summit Japan」への期待の高さが感じられる。
「Smart Kitchen Summit Japan」で語られること
プログラム内容は、オープニングからクロージングまで、計13のセッションを用意する。
午前中は、田中さんとマイケル氏により「なぜ今スマートキッチンなのか」の投げかけからスタート。続いて「料理の本質を考える3つの視点」と題し、東京カリ〜番長こと水野仁輔氏、パターン・ランゲージの手法をつかってレシピの抽象化を研究するコークッキング の伊作太一氏、分子調理法で話題の宮城大学教授の石川伸一氏が独自の視点から新たな料理の可能性を紐解く。また、英国のキッチンデザイナーのJohnny Grey氏と、日本のシステムキッチンデザインを手掛けてきたLixilの小川裕也氏が「空間デザインに見るキッチンの位置づけ」を語り、かつての「場」としてのキッチンと今後の進化を聞く。午前中はあえてテクノロジーの要素は入れず、料理やキッチンそのものが持つ可能性を深堀りすることが狙いだ。
午後は、いよいよテクノロジー&キッチンがテーマだ。前半は海外勢の話からスタート。海外のスタートアップでは、社会課題からプロダクトやサービスが生まれており、その一つとして「これからのレシピ~デジタル化の先にあるもの」をパネルディスカッションで展開。また、IoT化したキッチンを横串でつなぐOSの最前線を探る「キッチンOSの覇権争い」、食材調達をテーマとした「キッチンコマースの未来」のほか、家庭で手づくりビールが楽しめる商品PicoBrewを事例とした「サービスデザイン成功のポイント」と、未来的なテーマがリアリティとともに語られる。
午後の後半は、日本のスタートアップと大企業の取り組みを、それぞれ紹介。スタートアップ3社による「Startup Showcase」(Oisix共催)、パナソニック社内イニシアチブであるGame Changer Catapultによる「キッチン家電メーカーが挑むキッチンイノベーション」だ。さらには予防医学研究者である石川善樹氏が語る「我々は”未来”をどう捉えればよいのか」、クックパッドの小竹貴子氏とBiotope佐宗邦威氏による「料理で解決出来る社会問題をデザイン思考で考える」が続く。最後は元エバーノート会長で現在は総務省「異能ベーション」プログラムアドバイザーを務める外村仁氏らによるパネルディスカッション「日本におけるこれからのSmart Kitchenとは」で締めくくり、スピーカーと参加者全員でのネットワーキングディナーへと続く。
田中さんは、「Smart Kitchen Summit Japan」の開催は、自分のミッションとも符合すると話す。大手家電メーカーに10年勤め、コンサルティングファームではハイテク企業に向けた多数の成長戦略・新規事業戦略の立案・実行支援というキャリアを振り返りつつ「『日本の技術を世界に』を人生のミッションとしています。日本の優れたテクノロジーや人財を、世界にいい形で発信し、繋げてイノベーションを起こし、世の中をより豊かにしたい」と熱い思いをもつ。
「まずは『Smart Kitchen Summit Japan』を通じて、食・料理の領域にパッションを持つ各分野のプロフェッショナルが繋がることがその第一歩だと考えています。それぞれが持つアイデアを組み合わせてコミュニティや事業へと展開し、日本の新しいキッチンやライフスタイルをデザインする場に進化させていきたい。このテーマで世界を変えてみたいと考える皆さんに参加いただき、たくさんの仲間がいることを知っていただきたいですね。そしてコラボレーションに参加いただくことで、一緒に何かを始めるきっかけになれば、うれしいです。」
Smart Kitchen Summit Japan
日時:8月25日(金)
会場:GRID / 6F ATTIC(東京都千代田区平河町2-5-3)
定員:150人
参加費:一般40,000円*ランチ、ネットワーキングディナーを含む
主催:シグマクシス、Next Market Insights
https://www.sigmaxyz.com/sks_japan2017/
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申込みページ:http://eventregist.com/e/sks_japan2017
優待コード:SKSJ17
<お申込みの手順>
1.下記チケットページのURLをクリックください
http://eventregist.com/e/sks_japan2017
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(前後に半角が入ってしまうと、コードが適用になりませんので、コピー時にご注意ください)
3.チケットの金額が¥40,000から¥32,000になっていることを確認し、枚数を「1」を選択ください。
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