9月1日、有楽町朝日ホールで「災害イツモフォーラムTOKYO」が開催された。主催は
朝日新聞社、木楽舎、J-WAVEなどで組織された災害イツモマインドセットプロジェクト実行委員会。
会場では、第1部の講演1はアルピニストの野口健氏が『「プチ・ピンチ」体験はたくさんした方がいい』をテーマに登壇。
極限状態を乗り切るにはベースキャンプで心身ともにどう回復するかがもっとも大切とした上で、日本の災害避難所の現状についてスフィア規準を満たしていない、遅れていると懸念。ベースキャンプをいかにくつろげる空間にする
かを常に考えてきた自身の経験を活かし、熊本地震の避難所としてテント村をつくったストーリーを語った。
また講演2では、防災プロデューサーの永田宏和氏が「阪神・淡路大震災、東日本大震災の被災者から学んだ知識や技」を紹介した。
また会場では永田氏がプロデュースした「災害イツモスターターキット<永田モデル>が紹介されていた。氏は当初、究極の災害キットの開発を目指していたが、家族構成や被害状況などによって必要な準備が異なることから、最低限必要な高品質な災害キットに個々の実情に合わせてカスタマイズすることを提唱し、売り放しではなく、ノウハウなどの情報提供や新開発のグッズを随時紹介するなど、新しいコンセプトを提供している。水や食料は普段から使うレトルトやフリーズドライの食品を食べては補充する、ローリングストック方を提唱している。