9月11日から15日、大阪で「ソルドーロ南半球国際オリーブオイルコンテスト2017」が開催され、最終日の15日に受賞オリーブオイルが発表された。
「国際オリーブオイルコンテスト」はイタリアのヴェローナ見本市株式会社(本社:イタリア・ヴェローナ)が主催する世界トップクラスのコンテストで、今年の「ソルドーロ南半球国際オリーブオイルコンテスト2017」はインテックス大阪運営団体の一般財団法人大阪国際経済振興センターが誘致し日本では初開催となった。同コンテストの受賞オリーブオイル発表後には、テイスティングが実施された。
また、同コンテストは、来月10月11日から13日までの3日間、インテックス大阪で開催される「オリーブオイル関西 国際商談専門見本市2017」のプレイベントとして行われたもので、オリーブオイル関西には、今回発表された受賞オイルの生産者が出展する。
ヴェローナ見本市株式会社では、見本市とコンテストの国際的なプラットフォームを通じて、メイド・イン・イタリー製品の中心的役割を担うオリーブオイルの生産者・企業の販促活動を展開。1987年に「第1回オリーブオイル見本市」をイタリアワイン国際見本市と併催で開催(1988年からSOLとして展開)以来、国際見本市として継続、2002年から「ソルドーロ国際オリーブオイルコンテスト」の実施によって、世界中のエクストラ・ヴァージンオリーブオイルを対象としたコンテストを展開し、感性テストという鑑定師が審査する審査会で受賞したオリーブオイルは、品質の高さが保証される。コンテストで受賞したオリーブオイルは、世界中のバイヤーが集まる見本市会場で、バイヤーが先んじて試飲したいと集まる。
「わたしたちは、国際的なプラットフォームのなかでプロモーションを行っている」と来日したヴェローナ見本市株式会社取締役のバーバラ・ブラゼヴィック博士は話し、「常に販売力を高めるためのツールを用意する」と語った。たとえば、9月15日にコンテストと同時開催で行われた「全国自治体オリーブ栽培フォーラム」も、エクストラ・ヴァージンオリーブオイルのネットワークをつくるために企画され、大阪国際経済振興センターが主催したものだ。参加者には、大阪府外からも多く、国内では広島、香川、山梨、また海外からはイタリア、南アフリカ、スペイン、ギリシャ、などからも集まった。
受賞オイルは、審査員長/テクニカルマネージャーを務めたマリーノ・ジョルジェッティ博士が発表。今回は、42種類のオイルから応募があり、フルーティさやスパイシーさなどの嗅覚と苦味・辛味などの味覚審査を通じて、DELICATE(ライト)/MEDIUM(ミディアム)/INTENSE(ストロング)の3カテゴリーから各金賞・銀賞・銅賞および4位以下7種のスペシャルメンション賞(今回INTENCE部門のスペシャルメンション賞は5種)が発表された。
1年間に4000種のオリーブオイルのテイスティングを行っているというマリーノ・ジョルジェッティ審査員長は、「今年のコンテストにも、生産者のプロフェッショナリティによる世界最高のものが集まった。ハーブが効いているもの、嗅覚と味覚の調和がとれているものが受賞した」と評価した。
DELICATE
金賞:MONGENSTER ESTATE「MORGENSTER」 (南アフリカ)
銀賞:FEDRA OLIVE GROVE「JEFF’S BLEND」(オーストラリア)
銅賞:SOC.AGIRCOLA SANTA CARMEN「QORI」(チリ)
MEDIUM
金賞:MONTE LOS OLIVOS「LONGOVILO FRUTASO MEDIO」(チリ)
銀賞:AGRICOLA POBENA「ALONSO OBSESSION」(チリ)
銅賞:AGRICOLA POBENA「ALONSO CORATINA」(チリ)
INTENSE
金賞:TRILOGIA「TRILOGIA」(アルゼンチン)
銀賞:AGROLAND「COLINAS DE GARZON OLIO NOVO」(ウルグアイ)
銅賞:MONTE LOS OLIVOS「MONTEVECCHIO OREMIUM BLEND」(チリ)
コンテスト受賞オイルも出展する「オリーブオイル関西 国際商談専門見本市」は、来月10月11日から13日まで、インテックス大阪で世界13カ国・地域78社を集め開催される。