“成長企業の経営に参画できる”「サンカク」を提供するリクルートキャリアと、球場からお寺までさまざまな空間をイベント会場として提供するスペースマーケットが9月29日、東京・品川のザ・ランドマークスクエア・トーキョーで「ベンチャーDive!」を開催した。
イベントは大企業からベンチャーの世界に飛び込んだ経営陣の体験談が語られる「パネルディスカッション」とベンチャー企業の業務内容やリアルな経営課題について直接企業の経営者やスタッフと話せる企業出展ブースの2部構成で実施された。
パネルディスカッションは“大企業出身者がベンチャーの世界に飛び込んだワケ-注目ベンチャー企業の経営者が明かす過去。そしていま-”をテーマに実施。NTT東日本からフォトクリエイトを経てスペースマーケットを創業した重松大輔氏をモデレーターに、リクルート(現リクルートホールディングス)からトレンダーズ取締役に就任した後にLiBを創業した松本洋介氏、ゴールドマン・サックス証券からビザスクを立ち上げた端羽英子氏、三菱商事からRettyのCFOに就任した奥田健太氏がパネリストとして登壇。それぞれベンチャー企業に参画した経緯や当時の想い、ベンチャー企業で働くこと、起業の苦労ややりがいについて語った。
松本氏は、実家が自営業であったことや、自分を信じてくれる仲間たちと世の中を変えたり、関わる人数を増やしたい、といった起業に至った想いを述べた。ベンチャー企業経営の魅力については、ホワイトボードに書いたものが現実になる実感をあげたほか、大企業での勤務を“試合に出られずにベンチにいるつらさ”、ベンチャー企業を“試合に出て結果を出し続けなければいけないつらさ”と表現した。
奥田氏は、自身がドイツのプロサッカーチームの下部組織にいた際の、各国から集まったメンバーの多様性から、異なった人たちが一つの目標に向かっていくようすを動物園にたとえ、ベンチャーでのビジネスになぞらえて、その魅力を語った。
端羽氏は、ビジネススクール時代に起業の魅力に触れたこと、ママ友が起業するようすをみて手軽にできそうと感じたことなどが起業につながったと説明。また、90歳まで生きた場合の年金生活と起業をロジカルに比較して、必ずしも起業はリスキーではないという判断したことなどを語った。
重松氏は、大企業で先輩方が決まったタイミングに昇進することをみて、自分の将来が見えてしまうつらさを語った。大企業勤務からベンチャー企業で経営に参画し、自身で起業というプロセスを踏んだことで、双方の経験を踏まえたことにより、経営ノウハウや市場を把握することができ、失敗のリスクが減るとともに、大企業の出資なども受けられる土壌になったと説明。またベンチャー企業での経験はビジネススキルの向上につながるため、仮に大企業に戻る場合でも、一社で継続して勤務するよりも高い地位で復職できるのでは、と自身の考えを述べ、大企業に勤めながらベンチャー企業の経営に触れられる「サンカク」をきっかけにベンチャーの海にダイブしてほしいと、参加者にエールを送った。
企業出展ブースでは、パネルディスカッション登壇者の企業4社のほか、レアジョブ、パラダイムシフト、イプロスなど13社が出展。大企業のビジネスパーソンを中心とした来場者と1対1で、自社の事業紹介やサービス拡充へのアイデアブレストなど、活発にディスカッションが行われていた。
<主催>株式会社リクルートキャリア(http://www.recruitcareer.co.jp/)
サンカク(https://sankak.jp/)
<共催>株式会社スペースマーケット(https://spacemarket.com/)
<登壇企業>(社名50音順):
株式会社ビザスク(http://visasq.co.jp/)
株式会社LiB(https://www.libinc.co.jp/)
Retty株式会社(http://corp.retty.me/)
<出展企業>(社名50音順):
アスタミューゼ株式会社(http://www.astamuse.co.jp/)
株式会社イプロス(http://corporate.ipros.jp/)
ECマーケティング株式会社(http://www.ecmarketing.co.jp/)
株式会社ギブリー(https://givery.co.jp/)
株式会社コズレ(http://www.cozre.co.jp/)
シェルフィー株式会社(https://shelfy.jp/)
株式会社パラダイムシフト(http://paradigm-shift.co.jp/)
株式会社レアジョブ(http://www.rarejob.co.jp/)
株式会社Loco Partners(http://loco-partners.com/)
<会場>
ザ ランドマークスクエア トーキョー(http://www.landmark-tokyo.com/)