室屋選手初戦敗退も”Chiba”のプロモーション効果を実感 ーレッドブル・エアレースー
- 2018/5/29
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5月26、27日、千葉県幕張ビーチでレッドブル・エアレースが行われ、約7万人が来場者した。
昨年のワールドチャンピオンで、千葉での3連覇がかかっていた室屋義秀選手は1回戦で敗退。 その後の記者会見で、悔しさを交えつつ今年度のチャンピオンシップについての意欲をみせたほか、大会の開催によって世界中に千葉の名前が浸透している実感があることを語った。
昨シーズンのワールドチャンピオンとしての地元凱旋。一昨年からの千葉大会3連覇もかかっており、多くのファンが期待するなか、室屋選手は前日の予選を14人中3位の好成績で終えていた。
第一回戦(Round of 14)の対戦組合せは、予選順位の高い選手と低い選手のマッチアップとなる。実力者同士が一回戦で当たらないしくみだ。
予選3位の室屋選手は予選12位と当たるのだが、今回は、過去2回シーズン2位になり今季も優勝争いを繰り広げる実力者マット・ホール選手。
予選フライトもタイムは早かったが、パイロンに当たったペナルティで順位が下がったものだ。
本戦で室屋選手より先にフライトしたホール選手は55.529という「想定より1秒も早い」最速タイムをたたきだした。その結果を空中待機中に知った室屋選手は、ファステスト・ルーザー(敗者のなかでもっともタイムが良かった選手1人は2回戦に進める)ではなく、ホール選手のタイムを上回る戦略をチョイスしてスタートをきった。
前半のゲートはホール選手を上回るペースを保っていた室屋選手だったが、最初のバーティカルターン(垂直宙返り)で重力加速度が12Gを超え、その時点で失格となった。室屋選手の応援しようと会場にかけつけた多くのファンからは悲鳴とため息があがった。本戦はホール選手の優勝で幕を閉じた。
レース後に室屋選手は、ホール選手の好タイムのプレッシャーや、部品の変更(垂直尾翼のパーツ)での微妙な違いなど、オーバーGの原因を分析。また、チャンピオンシップの行方について「1年を通して、このようにポイントが取れないレースはあるもの。得点差は離れたがまだ3位。いい地位につけている」と優勝への意欲を見せた。
また、4回目を迎えた千葉での開催について「回を重ねるために、エアレースの関係者やファンの間でChibaという場所が浸透してきた。
会場の素晴らしさと大会の盛り上がりで、千葉がエアレースのメッカとして世界で有名になったのは嬉しいこと」と語った。
開催前には熊谷俊人千葉市長とレッドブル・エアレース社の最高経営責任者エリック・ウルフ氏の記者会見も行われた。