展示会の運営サポートを手がけるサクラインターナショナルが8月7日、大阪本社で安全大会を実施した。毎年、東京と大阪で交互に開催しており、4年目で第5回の開催となる。
安全パトロールを年間で東京10回と大阪16回実施したほか、事故の発生原因の分析、安全対策の実施など安全委員会のさまざまな活動により3年間で32件、28件、18件と件数が減っている。重大事故も今年度は1件のみと減少している。特に車両事故については、誘導人員の確保やドライブレコーダーの設置などの処置により減少している。一方で猛暑の影響による熱中症などの労働者の体調への配慮が新たな課題になっているという。
安全大会では、海外の徹底した安全管理の事例として、幕張メッセで開催されたGASTECの施策について、同社のインテックス大阪事務所長の今井雄彦氏が説明した。①全スタッフが会社ごとに色別のベストを着用、②会場内の車両乗入れ禁止、③フォクリフト作業は基礎業者のみに使用制限、④リギング(天吊り)時の他業者立入り禁止、⑤電気工事免許確認後の通電、といった徹底した安全管理体制に参加者は驚きつつ感心していた。
安全講話として、インテックス大阪から田口勤氏と辻正裕氏は安全講話を行い、ヘルメット着用や高所作業時の安全確保などを、作業写真で見ながらポイントを解説した。
恒例となっている安全標語の発表も行われた。212件の応募の中から最優秀賞に選ばれたのは同社デザイナー鈴木悠一氏の「現場では安全意識がプロ意識」、優秀賞は協力会社からレイの橋本氏「備えよう現場に入るその前に」が受賞。 佳作は「危険
を想像 安全を創造」、「安全に現場の大小違いなし」の2点が選ばれた。総評として取締役の植木雅史氏は「選外にも優秀な作品が多数あった。標語を考えることで、みんなが安全について考える機会にして欲しい」と想いを述べた。
協力会社からの参加者全員が、人材、木工、造作、レンタル、電気、輸送、制作の業種別のグループに別れ、ディスカッションを行い。それぞれの部門での安全に関する取組みを発表した。
安全宣言は、サクラインターナショナルの各部門から代表者が、その業務に即した、取組事項や目標、心構えを発表した。
閉会の挨拶で同社の妙代社長は、「来季は事故ゼロを目指す。また企業の成長については協力会社の皆様のお力添えが必要」として、来季以降のIPO挑戦にも意欲をみせた。また、今年12月19日にDecennial Meeting(10年会)を開催することを発表、海外からも多数の協力会社を招くことを明らかにした。