イベントの正体を探る #2 [イベントの本体] イベントをつくるピラミッド?

日本初!イベントの学科でイベント学を教えている岡星です。医学が人体のつくりを知るように、イベント学を教えるには、研究対象である“イベントの正体”を知らなくてはいけません。そこで私は、イベントの正体を6つのフェーズにまとめてみました。

今回もテンプレート「岡星式:イベントDO具(どうぐ)」をWebからダウンロードできます。シリーズが終わると、イベントの正体の6つのフェーズが揃いますのでお楽しみに!

さて、第2回目はフェーズ②[イベントの本体]についてです。イベントの本体とは、コンテンツそのもの、イベントそれ自体という意味です。

イベントづくりに直接関わる仕事には、大きく5つあると思います。

①企 画:どんなイベントづくりもまずは企画から。企画の素はプロデューサーのアイデアからだったり、営業担当者の提案からだったりします。メインスタッフの会議の中から、イベントプランナーが企画書にまとめていきます。

②演 出:企画をプレゼンし実施ОKとなったら、実現に向けて演出家が具体的なプランを練り始めます。全体演出案を決め、台本を練り、出演者を決めたり舞台の美術デザインなどを決めていったりします。

③制 作:演出プランの方向性が出たところで、舞台技術(音響・照明・映像)スタッフの招集、美術施工(舞台・衣装)の発注、大道具・小道具などの制作指示を開始します。
大きなイベントでは運営事務局が設けられ、スタッフが運営マニュアルの制作、各種関係各所との調整や申請、スケジュールや予算管理などを行います。

④運 営:いよいよ本番となると、出演者である司会やタレント、お客さまのアテンドとしてコンパニオンなどを集めます。運営スタッフはもちろん、会場の警備・清掃スタッフ、パーティではケータリングなどを用意します。

⑤手 配:運営上必要となる各種の什機や備品をレンタルします。屋外イベントだと発電機(ジェネ)や仮設トイレ、映像配信があれば中継車、多くのスタッフが関わるようだと大量のトランシーバーなどの手配が必要です。

イベントづくりは、上から「企画」→「手配」まで、5つの仕事内容の層があると言えそうです。上下の関係は発注の時間の流れです。「企画」が決まらないと「演出」に取り掛かれず、「演出」が決まらないと「制作」発注できませんね。また、ピラミッド型(上が小さく下が大きい)になっているのは、関わる人数のイメージです。「企画」スタッフは数人~本番実施の「運営・手配」に向け、だんだんと人数が多くなっていく傾向があるからです。スポーツイベントでは、ボランティアも含め何千人もの運営スタッフが関わることもあります。

[イベントの本体]をつくる5層のピラミッドとして、理解していただければと思います。

パワーポイントのダウンロードはこちら
EVENT no Shotai_zu

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