MICE研究所とは

■MICEとは MICE研究所とは
旅行会社やホテル、観光関係のワードとして「インバウンド」とともに注目されている「MICE」。企業ミーティングの“M”(meeting)、インセンティブトラベルの“I”(Incentive travel)、国際会議・学会つまりコンベンション/コングレスの“C”(convention /congress )、展示会・イベントの“E”(Exhibition / Event)の頭文字をとったものです。

わかりやすく言うと、ビジネスかアカデミックな知識や体験を共有するために、多くの人が集まることです。私たちはイベントマーケティングとMICEは親戚みたいなものだと考えています。”ビジネスイベント”とざっくり捉えるのもいいかと思います。

ここ10年ほどMICEが注目されているのは、主に観光立国、観光による地域創生という文脈があります。海外では一般観光(FIT=Free
Individual Travelers )に対してのMICE、つまりグループトラベルとかビジネストラベルという意味合いでカテゴライズがきちんとされているようです。

観光の中でのMICEは、①1人当たりの消費額が大きい、②大人数の予約が早めに入る、③団体なので、ターゲットを絞ったマーケティングや直接営業が効果を発揮する、④政治問題や流行に左右されずに、安定的需要予測が立つ、といったところです。
また、行政機関である観光庁がMICEを推進しているのは、⑤開催地域の経済・学術分野の発展という理由も大きいのだと思います。

またカジノを含むIR(統合リゾート)と関連してMICEが注目を集めています。いわゆるIR推進法やIR整備法で、IRの要件のなかに国際会議や国際展示場いわゆるMICE施設の建設も含まれています。

私たちMICE研究所は、このような観光産業の視点からだけでなく、イベント・集客交流産業という軸でもMICEを捉えています。
海外または県外から参加者が集まることで日本や地域への流入人口と消費額が増えるというのはあくまでもMICEの余沢です。
イベントを開催する主催者の目的である、主催企業・団体の経済的・学術的な発展と会員の交流促進などを通じ、イノベーションのきっかけをつくることがMICEの意義。その成果を高めるために、イベントの成果を向上する手法、多くのイベントが手軽に開催できるような環境づくりが、私たちの仕事だと考えています。

そのために、月刊イベントマーケティング紙面では大型で国際的なイベントだけでなく、少人数で行われるユーザー会などについても取り上げています。また、MICE研究所では、イベントの運営実務について知るため、取材や調査で得た知見を実践する場として、自分たちでもイベントを実施しています。8月末にイベントレジスト、ホットスケープの2社と共同で開催している、体験型マーケティングのカンファレンス「BACKSTAGE」のほか、「イベントの未来をつくる105人」というコミュニティに参画して「編集長に叱られる!」というトークセッションも実施しています。

イベントの定義に”楽しい”という言葉が含まれてはいませんが、誰もが「イベントは楽しいものだ」という暗黙の了解のようなものがあります。
いま社会は楽しく働く、楽しく生きるという方向にシフトしてきていると思います。そんな時代をつくるのは、「イベントの楽しさ」でしょう。私たちは楽しくイベントをやれる環境をつくることで、新しい世の中の創造に貢献していきたいと考えています。

【関連記事】
・MICEとは
・MICEの歴史
・学生がMICEを学ぶべき7つの理由
・BACKSTAGEとイベマケ
・イベントバズール

 

メンバー

「イベントに行ったら体験動画を撮ります。取材の時はみなさん優しくしてくださいー。」

 

 

樋口陽子
月刊イベントマーケティング 編集長

  

2003年に展示会の専門出版社に入社。12年編集業務に従事し、展示会ユーザーである出展者の立場に立った専門雑誌などを企画。2015年に株式会社MICE研究所を共同創業。月刊イベントマーケティング編集長として、ビジネスイベント、体験型マーケティングを中心に主催者や企画者の声、制作の舞台裏を取材。BACKSTAGE2018の登壇を機に、MC、進行役の修行中。

 

 

 

「”楽しさ”、”盛り上がり”をデジタルやセオリーと
融合するのがイベントマーケティング」

田中力

株式会社MICE研究所 代表取締役
月刊イベントマーケティング 副編集長

貿易会社および物流会社勤務を経て、展示会の業界紙出版社に入社。国際商取引や国内外の展示会参加の経験を活かし、出展者・来場者目線での企画、海外展示会取材を担当。2015年7月に㈱MICE研究所を設立。イベントを企業の販売促進や地域マーケティングの視点で考える新媒体「月刊イベントマーケティング」を創刊した。また、体験価値マーケティングのイベント「BACKSTAGE」、中規模イベントのコミュニティ「ベニュ研」、出展者向けセミナーなども開催している。MPI Japan Chapter 広報・コミュニケーション担当理事、イベント学会展示会研究会発起人、日本展示会協会 会員交流促進委員会委員。

 

関連記事

広告

PR

イベント大学 by イベント学会

イベント大学 Powered by イベント学会   感動、喜び、発見、楽しみ。イベントには新たな時代を創る力がある。イベント学会最大のリソース=会員の知識・知恵の共有と活用、個人会員/賛助会員とも相互にもっと知り合う場を創出する

イベントの未来をつくる105人

イベントの未来をつくる105人 森ビル 虎ノ門ヒルズフォーラム   時代とともに進化していくイベント。 そのイベントの未来の形を考えながら、これから活躍する人々や技術を発掘し、イベントのつくり方などをサポート。5年後10年後の未来を探るコミュニティです。

2024年7月の展示会・イベント

イベントスケジュール 2024年7月 展示会一覧 7月の展示会

次号 「LIVeNT2024」の歩き方

108号特集: -「LIVeNT2024」の歩き方 (2024年6月30日発行)

- イベント企画・運営・機材・用品・会場・施設・イベントテック
- イベント総合展 - ライブ・エンターテイメントEXPO
- 第16回マーケティングWeek夏

イベントマーケティング バックナンバー

Like Us On Facebook

Facebook Pagelike Widget

イベマケYoutubeチャンネル

イベントマーケティングYoutubeチャンネル

2024年 編集計画(特集)

月刊イベントマーケティング 2024年編集計画(特集)

 

カテゴリー

広告

ページ上部へ戻る