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開催間近!主催者インタビュー│第1回[関西]統合型リゾート産業展
株式会社イノベント 執行役員 第2事業部長 森嶋勝利さん
IR産業に特化した専門展が大阪で初開催
7兆円弱といわれるIR市場。IR施設の開業は早くて2024年ごろと言われる。IRオペレーターとの提携など、企業参入が活発化しそうな2019年にIR産業に特化した専門展が大阪で初開催される。イノベントで同展責任者の森嶋勝利さんに初開催の経緯、見所について伺った。
——IR(統合型リゾート)産業に特化した専門展が5月15・16日に初開催されます。これまでの経緯、大阪開催の理由を教えてください
森嶋 「第1回[関西]統合型リゾート産業展」はBtoBの専門産業展としては初開催ですが、じつはBtoCの一般を含むMICEイベントを昨年4月に「第1回関西IRショーケース」としてグランフロント大阪で、12月には「第1回北海道IR(統合型リゾート)ショーケース」としてアクセスサッポロで開催してきました。
ショーケースでは、報道などでカジノに注目されることの多いIRの正しい姿を知っていただくことを目的に、一般の方向けにも展開していましたが、今回は産業展というタイトル通り、2日間ともにビジネス向けの商談展示会となります。
昨年7月20日に、特定複合観光施設整備法(IR整備法)が国会で可決・成立し、日本でも滞在型観光を実現するためのカジノを含めた複合型観光施設の整備が進んでいくことになります。当初3箇所に限定される整備区域がどこになるのかはまだわかりませんが、立候補都市の中でも関西・大阪は、人工島であり、2025年関西・大阪万博の開催予定地でもある「夢洲(ゆめしま)」を候補地とし、早くからIR(統合型リゾート)の誘致に取り組んできていることから、今回、初開催の場所としました。
——「第1回[関西]統合型リゾート産業展」の見所を教えてください
森嶋 一言でいえば7兆円弱の市場と試算されるIR産業・マーケット参入のきっかけがつかめることです。具体的にはオペレータ7社などのIRの商流の川上企業が出展するほか、設計・建築、宿泊・飲食、施設運営、旅行、内装・インテリア、人材、エンターテインメント・アミューズメント、物流やイベント企画・興行など多様な出展者が集まります。
さらに、IR産業はMICEに光を灯すものと考えています。「IR整備法」では、中核施設の要件として10㎡超のMICE施設の設置を定め、大阪府・市の発表している大阪IR構想でも日本最大級のMICE施設を有すべきとしており、大舞台ができる。人材も集まる。MICE産業にとっても大きなビジネスチャンスです。なおかつ、これまでのように公設民営型の箱モノではなく、民設民営型であることは大きなポイントです。これは同時に、海外MICE産業からの参入で、デファクトスタンダードができるであろう激変の時でもあると言えます。
——IRは国内にこれまでにない産業ですが、MICE以外にもどういった切り口での参入が考えられるんでしょうか
森嶋 IR産業はIRをエンジンとした新しい街をつくるようなものです。新産業を支えるプラットフォームとして、日本の街づくりの最先端技術などが集まる場でもあります。そういった意味で、今回「第1回夢洲 次世代まちづくりEXPO」を同時開催します。
また、日本の食は、IRのなかでも大きな集客コンテンツです。今回は「[関西]外食ビジネスウィーク2019」が同じインテックス大阪で14日から16日まで開催していますので、よいマッチングが生まれたらと思っています。
「第1回[関西]統合型リゾート産業展」(1st JAPAN IR EXPO 2019)
会期:2019年5月15日(水)10:00~17:00/16日(木)10:00~16:00
会場:インテックス大阪
公式サイト:https://www.ir-expo.jp
*月刊イベントマーケティングは、メディアパートナーとして2日間「第1回[関西]統合型リゾート産業展」を取材します。ブースも出展(小間番号:13-9)します。