1月14日、デルタ電子株式会社(東京都港区、柯 進興<こうしんこう>代表)は、「日本に於ける新規ビジネス近況」を解説するプレスカンファレンスを開催した。
デルタ電子では、世界初となるDLP 8Kプロジェクタ「INSIGHT Laser 8K」を2018年10月に発表。昨年は新モデルとして輝度を従来の25,000ルーメンから37,000ルーメンへと高めたモデルをInterBEE2019でお披露目した。また、8Kドキュメンタリー作品「Water with Life in Taiwan」など、コンテンツ制作にも力を入れている。プレスカンファレンス後には、現在、プロジェクタ提供で協力しているアート作品が展示された「未来と芸術展」(森美術館)での鑑賞会も実施された。
プレスカンファレンスでは、柯 進興代表が全体で8万7000人以上の規模となるグループのグローバル展開などについて解説、2018年の売上は9億ドルで、スイッチング電源やDCブラシレスファンなど世界1位のシェアを占め産業自動化の分野で貢献していることを説明した。
日本における新規ビジネスの近況については、世界共通トレンドとして、少子高齢化社会、スマートソサエティの展開、そのほか世界各国でのエネルギー戦略やインフラ刷新といったことが挙げられることから「グリーンビル、スマートシティ、スマートマニュファクチュアリング、などの技術が普及しており、特に5G、IoT、AI、8Kのほか、自動運転、データセンター、スマート工場に注力している」と言及。
新事業の取り組みとして、ソーラーインバーター、蓄電システムなどエネルギーインフラなどのソリューション、産業用ロボットと多岐にわたる。また、ビルオートメーション、通信データセンターインフラ、オートモーティブ、8K/4Kプロジェクターを日本における新事業として取り組んでいく、とした。
8Kプロジェクターでは、総務省/NHKエンタープライズ主催の「三代古典芸能舞台サテライト上映」で国立劇場の舞台を、各劇場へ生中継するサテライト上映でプロジェクターを提供。国際的スポーツイベントではプロジェクターを採用され、パブリック・ビューイングで導入されている。
続いて、グループ本社のチーフブランドオフィサー郭 珊珊氏は「デルタグループCSR活動とより良い明日を築くイノベーション」について、解説。グローバル企業の一員として、一つはエネルギー効率、もう一つは気候教育活動に注力していることを伝えた。
その一環として、2016年から取り組んでいるグリーンビルディングは27を数える。今回、森美術館とのコラボレーションについては、グリーンビルディングに加え、さらに最新の規格である “Well Building Standrd(WELL)” の認証を受けていることを挙げ、同社でもその取り組みに賛同し、ビルディングオートメーション機器を提供。また、8K体験として、現在開催中の展覧会「未来と芸術展」で展示する映像アーティストが8Kプロジェクタを活用し参画。繊細な映像を再現していることを紹介した。