「ResorTech Okinawa おきなわ国際IT見本市(以下リゾテック)」が2月5日開幕。沖縄コンベンションセンターで2月6日までの2日間開催される。
リゾテックは、観光に伴う交通、宿泊、飲食、買物、アクティビティなど一連のリゾート観光行動を便利で楽しくするテクノロジー全般が集まり、展示を中心に、シンポジウムのほか、スタートアップピッチ、シビックハッカソンなどで構成。成長する観光産業と技術革新が進むIT産業の沖縄の2大産業を成長エンジンにイノベーティブな社会変革を起こす、として今回は2019年度のプレ開催の位置付けでスタート。
出展者にはキャッシュレス、リアルタイム翻訳、リコメンド、AIスピーカー、水中ドローン、スマートシティ・Maas、ロボティクス、マリーンスポーツテックといったITテクノロジーサービス企業が参加。来場者はホテル、レストラン、飲食業、小売、旅行会社、観光協会・施設、商店街、マリンアクティビティ、交通事業者、自治体、製造、医療・福祉、農業・水産業など多岐にわたる。
AI・IoTロボット・ドローン・VR/AR等のITテクノロジーを活用した業務効率化、付加価値向上や拡大するキャッシュレスへの対応、WEBやアプリを活用した宣伝広告、人手不足解消、東京オリンピック等で増加が予想されるインバウンド観光客への対応といったテーマでの商談が予想される。
また、”Okinawa Inception(はじまり、発端、開始)”をテーマに、「Okinawa Startup Festa」が展開される。そこでは、国内外のスタートアップ30社がDemoDayを実施するブース出展・ピッチ、そのほか、ここ数年行政・金融・民間ベースで成長エコシステムが形成される沖縄のスタートアップをさらに広げるためのヒントが聴ける「エンジェル投資家から見た沖縄~さらなる成長ステージに向けて」の個別セッション、東京大学、琉球大学などでスタートアップやイノベーション創出の取り組みを担うアカデミア機関によるトークセッション、沖縄ルーツのスタートアップで資金調達を実現したファウンダーと投資家によるトークセッションといった、段階的かつ、多様な立場からの実質的なセッションが用意されている。
SDGs支援も宣言しており、SDGsカードゲームとシビックテックハッカソンを組み合わせて理解から一歩進んだ場の提供も実施する。
リゾテック開幕に合わせて、会期前日には観光型MaaS専用アプリとして「OKINAWA CLIP TRIP」(沖縄セルラー電話)がリリース。モノレール・バス・タクシーを交えた最適なルート検索、チケットの購入、グルメ情報マップ表示、タクシー配車といった観光向けの機能はもちろん、今回リゾテック公認アプリとして参加者向けに会場図、シャトルバス時刻表、来場登録ログインページも盛り込まれた。リゾテック会場の沖縄コンベンションセンターでは、一般のタクシーレーンに加え、タクシー・MaaSアプリ乗り場も設置、スマホでのタクシー配車への配慮をされている。
今後継続した展開が期待される初回のリゾテックレポートは、後日詳報する。