国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)、東京都、日本国政府は、2021年に開催される第32回オリンピック大会の新日程に合意した。
オリンピック競技大会は2021年7月23日から8月8日まで開催される。また、パラリンピック競技大会の新しい日程についても、2021年8月24日から9月5日まで開催されるということで合意された。
東京五輪をめぐっては、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、3月24日に安倍晋三首相とIOCのトーマス・バッハ会長が「1年程度の延期」で合意。春開催案も挙がっていたが、ウイルスの感染収束への目処が立っていないことを踏まえて、準備期間を長くとれる日程に決まった。開催延期の新日程は、3月30日、主要な関係者のリーダー、IOCトーマス・バッハ会長、森喜朗東京2020組織委員会会長、小池百合子東京都知事、橋本聖子オリパラ大臣で合意したもの。
今回の新日程の決定は、1)選手とすべての関係者の健康を守り、COVID-19ウイルスの封じ込めを行う。2) 選手の利益やオリンピック競技の価値を守る。3)世界的な国際競技日程。の3点の主要な考慮に基づき、また、2020年3月17日のIOC理事会(EB)で確立された原則に沿ったもので、すべての国際競技連盟(IF)とすべての各オリンピック委員会(NOC)によって支持された、としている。
今後、組織委員会と都の課題としては、競技会場やボランティアの確保、人件費・維持費などの経費、チケットの再販売、スポンサー契約の継続交渉などの課題に着手していく。
イベント業界では、ウイルスの感染収束まで開催の目処が経てられないといった問題や、会期延期の対応をとる主催者もあるなか、会場問題は深刻だ。今回の東京五輪の1年の延期で、メインプレスセンター、国際放送センターが置かれる東京ビッグサイトなどの会場などの今後も懸念される。
▼新日程
オリンピック競技大会:2021年7月23日(金)~8月8日(日)
パラリンピック競技大会:2021年8月24日(月)~9月5日(土)