AR花火イベント「MIRAI HANABI in SHIBUYA PARCO ~」でLBX体験を

Mirai Hanabi

「冬の渋谷の夜空を彩るAR花火イベント~ MIRAI HANABI  in SHIBUYA PARCO ~」が、2月1日から渋谷PARCO 10階 テラスで開催。2月14日までの14日間、期間中は17時から21時の間、体験することができる。

渋谷PARCO屋上で体験できる光と音のコラボレーションとして実施されたAR花火イベントは、大丸松坂屋百貨店やパルコなどを傘下に持つJ.フロント リテイリング株式会社と、空間レイヤープラットフォーム「STYLY(スタイリー)」を提供する株式会社STYLYの仕掛ける、リアルな空間を拡張し、新しい体験を提供する試みだ。

ARによって商業施設を拡張する新たなエンターテインメントとして、音楽を“YMO第四の男”松武秀樹氏が、AR登場キャラクター制作を世界で活躍するXRクリエイターKaoru Naito氏が担当していることでも話題を集めている。

2月1日、渋谷パルコの屋上での体験お披露目会では、参加者が自身のスマートフォンを夜空にかざしAR鑑賞を楽しんだ。東京タワーの見える方角を借景しAR花火を堪能したり、鑑賞するだけでなくアプリ内で写真や動画に保存したり、思い思いに体験していた。実際、現実的に花火大会をするには申請が通らないであろう渋谷の街での真冬の花火は、現実世界にデジタル情報を付加するAR技術によって実現。こうした場所と時間を限定した期間限定コンテンツは、さまざまな可能性を感じる。

会場となった渋谷PARCO10F ROOFTOP PARKでは音楽、AR花火をさらに彩るライティング装飾など、スマートフォン内で完結するだけでなく、空間演出によってエンターテインメント性を増幅させていた。

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実施背景や制作の舞台裏を語られた Mirai Hanabi トークセッション

体験会の前には、渋谷パルコ 6F  GG Shibuya Mobile esports cafe&barで、「Mirai Hanabi トークセッション」も実施。今回の実施の背景や舞台裏が語られた。

「都市や施設でつくり上げるこれからの体験価値」をテーマに登壇したのは、企画の仕掛け人である林直孝さん(J.フロントリテイリング株式会社 執行役常務 グループデジタル統括部長 兼 グループシステム統括部長)と、渡邊信彦さん(株式会社STYLY 取締役COO)。

林直孝さん(J.フロントリテイリング株式会社)と渡邊信彦さん(株式会社STYLY)

写真左は企画の仕掛け人である林直孝さん(J.フロントリテイリング株式会社 執行役常務 グループデジタル統括部長 兼 グループシステム統括部長)、右は渡邊信彦さん(株式会社STYLY 取締役COO)

 

J.フロントリテイリングの林さんは、商業施設の進化とともに、体験価値を高める上で重要な役割を果たしていくテクノロジーとして「XRやARは特に、特定の場所に行かないと体験できない、場所固有の価値を提供する」とその重要性を語った。

また、STYLYの渡邊さんは自身の体験にも触れ「グラスをかけてしか見えない世界で、今後全く新しいイベントやエンターテイメントが生まれてくる。そうなったときに、私は自分もアートやカルチャーを学んだ場所・渋谷パルコでということに意味があると思う」とし、新しいスタイルやカルチャーを発信していくロケーションベースドエクスペリエンスとXRやARの活用の有用性について可能性を提示する。

舞台裏について制作面から登壇したのは、“YMO第四の男” 松武秀樹さん(公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会 常務理事)と、XRクリエイターのKaori Naitoさん。「空間メディアの登場で変わるリアル店舗の広告クリエイティブ」をテーマに、今回のMirai Hanabiの制作は渋谷の過去、現代、未来をテーマにしたプロジェクトであったこと、ARと音楽の融合、技術進化に伴うクリエイティブな表現の変化について語られた。

音楽を担当した松武秀樹さん(写真左)とXRクリエイターのKaori Naitoさん(写真中央)。聞き手は吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)

音楽を担当した松武秀樹さん(写真左)とXRクリエイターのKaori Naitoさん(写真中央)。聞き手は吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)

 

松武さんは音楽を制作するうえで、方針となるキーワードを自身の渋谷の街体験から模索、おしゃれなファッションやキャッチーな言葉が街に溢れていたという印象を持っていると話し、「サイバーパンクなどいろんなキーワードが出てきたなかでも、ターニングポイント、いわゆる、いまが転換するとき、新しい方向へ行こう、日本が世界に向かう、そんな方向性を込めた」と想いを語った。

Naitoさんは「松竹さんの音楽を一日中ループして聴きながら制作していくなかで、発見があって面白かった。いろんな年代のかたがそれぞれの渋谷感を持っていて、それが積み重なってパラレルになっているということにも気づいた」と、どのように制作していったのかを紹介した。

トークセッションでは、共通して新しいテクノロジーとともに進化する表現について展開されたが、音楽をウォークマンで聴くようになって音を持ち出し、スマートフォンを経て、Apple Vision Proなどのデバイスで空間をまとう空間コンピューティングの時代に、商業施設やクリエイティブが生み出してきたカルチャーがどう変わるのか。ロケーションベースドエクスペリエンス体験へ本格的に突入していく、そんな発見のあるイベントでもあった。

「冬の渋谷の夜空を彩るAR花火イベント~ MIRAI HANABI  in SHIBUYA PARCO ~」は、2月14日まで実施中。暖かくして、新たな体験に身を投じてはいかがだろう。

林 直孝(J.フロントリテイリング株式会社 執行役常務 グループデジタル統括部長 兼 グループシステム統括部長), 渡邊 信彦(株式会社STYLY 取締役COO),松武 秀樹(公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会 常務理事),Kaori Naito(XRクリエイター),吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)

MIRAI HANABI についてトークセッションを展開

 

【イベント概要】

【初開催】冬の渋谷の夜空を彩るAR花火イベント~ MIRAI HANABI  in SHIBUYA PARCO ~

・体験期間:2024年2月1日(木)~ 2024年2月14日(水)

・場所:渋谷PARCO10F ROOFTOP PARK(東京都渋谷区宇田川町15-1)

・料金:無料

・公式サイトURL:https://miraihanabi.com/

・体験時間:約8分間

・体験可能時間:期間中の17:00~21:00

  – 17:00/10/20/30/40/50

 - 18:00/10/20/30/40/50

 - 19:00/10/20/30/40/50

 - 20:00/10/20/30/40/50

MIRAI HANABI動画

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