イベントテクノロジーの進む道は #1 ジュブリア / イベントレジスト
- 2015/11/15
- 特集個別ページ
はじめはアナログで徹夜
テクノロジーが出会いを演出
【ジュブリア】
多くの企業がウェブやSNSで自社情報を発信しており、展示会は情報収集の場から、パートナーを探す出会いの場へと変わりつつある。そこで期待されているのがビジネスマッチングシステム「Jublia(ジュブリア)」だ。
出展者や来場登録者の中から会いたい人を探す「MATCH」、自社の課題を解決できる相手を簡易人工知能で紹介する「MATCH Concierge」、商談数や満足度を計測する「RATE」、イベント全体のマッチング・商談の統計をとる「SENSE」と、ビジネスイベントのROIを大きく向上するオールインワンのプラットフォームだ。
「はじまりはびっくりするくらいアナログ」とジュブリアCOOのエロール・リムさんは開発時を振り返る。留学先のスウェーデンで、現CEOのタン・クァン・ヤンさんとともに起業を考え、多くのビジネスイベントに参加していた。しかし登録料を支払い名刺交換するだけで成果は上がらなかった。もっと効率的な出会いの場がないかと考え、自分たちでイベントを開催。1日目は参加者の要望を聞き、それを組み合わせ、一人ひとりの商談時間割を徹夜で作成。2日目の朝には時間割を手にした参加者が次々と商談を進め多くの投資話が決まった。
イベントの成功で自信をつけた二人はシステムを構築。ロンドン、そして出身地であるシンガポールでも開催するようになった。そのころ、毎回多くのマンパワーが必要なイベント開催から、マッチングシステムをイベント主催者に提供するというビジネスモデルに大きく方向転換し、ジュブリアは商品化された。
サービス開始2年で150の主催者が200~300件のイベントにジュブリアを利用するようになった。60%が国外での利用となっており、国外企業との代理店契約による海外展開が飛躍的な成長を実現している。
【イベントレジスト】
日本のビジネス・パートナーとしてジュブリアが選んだのがイベントレジストだ。ジュブリアの効果を最大化するためには、多くの来場者が事前に情報を登録することが条件で、来場者データを企業のマーケティングに活用するイベントレジストとジュブリアは相性がいい。
展示会主催者にとってはイベント規模の拡大、出展者の販促効果拡大と両者のWin-Winを実現するため、展示会関係者と一緒にイベントの課題解決を進めたい、とイベントレジストCEOのヒラヤマさんは語る。