コロナウィルス禍により、リアルイベントを控える傾向が強い昨今。企業パーティーやイベントに料理を届けるケータリングサービスや会場も受注減少などの大打撃を受けている。
しかし、そんな中でも工夫を凝らしながら徐々にリアルで集まる機会をつくる企業が現れてきた。
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを軸としたソリューション事業等を展開する株式会社ウィナスは新卒社員歓迎会をリアルイベントとして開催。現地での様子を取材し、イベント主催の企業側とサービスを提供するケータリングの双方に、リアルイベント開催の現状や経緯について話を伺った。
共通の思い出をコミュニケーションのきっかけに
−−オンラインイベントという選択肢もある中、今回新卒社員歓迎会をリアルイベントとしたのはどういった背景があったのでしょうか
澤田 当初はオンラインイベントとしての開催も考えていました。しかし新卒社員から「先輩社員と話したいけれどきっかけがない」「もっと話したいけれど皆さん忙しそうで話しかけづらい」という声もあり、それなら感染症対策をしっかり行った上でリアルイベントにしようという事になりました。
今回のイベントテーマである「お祭り」という共通の思い出や、何かを一緒にしたという事を話題にして、新卒社員と先輩社員が交流するきっかけづくりができればと考え、リアルイベントを選択しました。
−−リアルイベント開催にあたり、気を遣った点をお聞かせください
澤田 通常ですと今回のようなイベントには東京本社の社員は全員参加してもらうのですが、コロナウィルス感染拡大防止という観点で、参加人数はいつもの半分に絞りました。また今回参加できなかった社員には本当に申し訳なかったのですが、新卒のためにと理解してくれました。
また、会場については完全に貸し切りにし、同じ空間を共有するのは(ケータリング/取材班を除き)弊社社員・役員のみという状況を徹底したり、消毒用のアルコールを持参する、換気ができるようにするなどの対策も行っています。
−−色々なケータリングサービスがある中で、屋台家千寿堂を選んだ理由をお聞かせください
澤田 4月に比べ、緊急事態宣言も解除され、感染症対策について以前よりも明確になってきたため夏頃の開催を考えていました。夏の思い出・イベントといえばやっぱり「お祭り」だなと思い調べていたところ、屋台家千寿堂さんに行き着きました。
テレビニュースなどでも自宅でお子さんと一緒に縁日ごっこをされるシーンが目に止まったりして、こういう形式は面白そうだな、なかなか夏を満喫できていない社員も喜んでくれそうだなと思いました。
−−現在リアルイベント開催を検討中の方々に向けて、コメントをいただけますか
澤田 コロナウィルス感染症対策を行いつつイベントを行う場合は「楽しさ」のバランスがとても大事だなと考えています。
(感染への)リスクを回避するために、他者と一切接触しないオンライン完結イベントを行うのもひとつの選択肢としてありですが、リアルイベントに比べるとオンラインイベントは「楽しさ」の比率がどうしても少なくなってしまうと感じています。
非常に難しい事ではありますが、コロナウィルス感染症対策の部分と楽しさの部分のバランス見極めながらリアルイベントを開催していいくのが良いのではないかな、と思っています。
お祭り屋台・フードを提供する新感覚のケータリング「屋台家千寿堂」
今回のイベントテーマとして掲げた「お祭り」。屋台家千寿堂は、そのお祭りの屋台やフード・スタッフをまるごと提供するユニークなケータリングだ。
室内でお祭りや縁日の雰囲気を味わえるとあって、クローズドな企業パーティなどでも人気を博している。
各フードは衛生管理が整ったセントラルキッチンで調理された個食スタイルになっており、ビュッフェ料理等と比べ他者との接触の少ない提供スタイルになっているのも嬉しい。
規模縮小でもにぎやかな雰囲気のイベントを求めて
今回の新卒社員歓迎会で料理・屋台などの提供を行った、お祭りケータリングの屋台家千寿堂。運営会社の株式会社Point World(ポイントワールド)代表、絹笠大介さんにも話を伺った。
−−コロナウィルス禍の影響はどんなものがありましたか?
絹笠 この夏でいうと問い合わせ・実施は昨年に比べ8割ほど減ってしまいました。
本来であれば夏の時期はピークのはずなのですが、イベントを自粛されているところが多いようです。
しかし、大規模なパーティーはできないけれど、3密を避けて規模を縮小しつつお祭りのにぎやかな雰囲気を味わいたいという需要が少なからずあるように感じます。2021年の1月実行分まで、問い合わせはポツポツと入ってきています。
先々の問い合わせがあるのは、コロナウイルスの収束を期待しての事もあるかもしれません。
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屋台家千寿堂 絹笠さんへのインタビュー記事全文はこちら