日本コングレス・コンベンション・ビューロー(Japan Congress Convention Bureau:JCCB)は6月15日、京王プラザホテルで平成27年度通常総会を開催した。
開会に先立ち猪口邦子会長は「JCCBは今年創立20周年。その間に会議能力の向上に先駆的役割を果たしてきた。以前は戦争が世界の流れを決めてきたが、第二次大戦以降は国際会議がその役割を担い平和な世の中を築いたと言える。日本でも近年は国や行政の文書でMICEという言葉をよく見られるようになったように、地方創生や観光とともにMICEがその柱となりつつある」と国際会議とそれを支えるコンベンション産業の重要性をあらためて強調した。
また、観光庁国際会議等担当参事官の飯嶋康弘氏は来賓挨拶で「訪日外国人客数だけでなく、その消費額も昨年は2兆円となっており、インバウンドが日本経済を支えている。さらなる誘致拡大へJCCBの役割は大きく、数から質の誘客、地方への送客なども牽引してほしい」と述べた。
総会では、平成26年度の事業報告のほか、平成27年度の事業計画について議論。設立20周年記念事業などの活動、IME(国際ミーティング・EXPO)特別会計の廃止、第25回国際ミーティング・EXPOの開催概要などが承認された。
創立20周年式典と祝賀会は7月16日、17日に東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートなどを会場に行われる。第25回国際ミーティング・エキスポ(IME2015)は今年12月9・10日、東京国際フォーラムで開催される。学会・協会主宰者ラウンジ兼商談スペース、および2日目の朝の学協会関係者の実務に役立つ講演が新設となる。また後援に新たに国際PCO協会(IAPCO)が加わった。
平成27年度 役員
<会長>
猪口 邦子 参議院議員
<副会長>
登 誠一郎 (一社)日本コングレス・コンベンション・ビューロー
高栁 哲男 (公財)ちば国際コンベンションビューロー 代表理事
近浪 弘武 日本コンベンションサービス(株) 代表取締役社長
<理事>
壱岐 雅章 (公財)仙台観光国際協会 専務理事
坂野 宏行 (公財)金沢コンベンションビューロー
長谷川 二三夫 (公財)名古屋観光コンベンションビューロー 理事長
山内 秀顕 (公財)京都文化交流コンベンションビューロー 専務理事
小泉 外茂男 (一財)神戸国際観光コンベンション協会 常務理事
西 正尚 (公社)おかやま観光コンベンション協会 専務理事
嘉手苅 孝夫 (一財)沖縄観光コンベンションビューロー 参与
吉岡 純二 (株)コングレ 常務取締役執行役員
西川 洋子 (株)コンベックス 専務取締役
平位 博昭 (株)コンベンションリンケージ 代表取締役会長
町田 忠 (株)ジェイティービー 旅行事業本部 法人事業推進部長
永見 裕 パシフィコ横浜(株)横浜国際平和会議場 常務取締役
中島 義人 ヒビノメディアテクニカル(株) 代表取締役社長
理事兼事務局長 小堀 守 日本政府観光局(JNTO)理事
<監事>
藤嶋 信章(公財)東京観光財団 常務理事
小山 泉(株)東京国際フォーラム営業一部長
(敬称略)
総会終了後の意見交換会では、猪口会長の挨拶に続き副会長の登誠一郎氏が乾杯の発声。来賓や全国各地から参加会員が情報交換など懇親を深めた。中締めは理事兼事務局長の小堀守氏が行い、盛況のまま会は閉幕した。
(右)乾杯の挨拶をする登誠一郎副会長
(左)中締めは理事兼事務局長の小堀守氏