企業の最高経営責任者CEOを戦略面でサポートするCMO(Cheif Marketing Officer)の設置が日本企業で進んでいるなか、「CMO Japan Summit2015」が6月9・10日の2日間、ホテル椿山荘東京で開催された。主催は英国に本拠を置くビジネスカンファレンスの運営会社マーカスエバンス。CMO Summitは英国では1997年に初開催され、日本では今年で5回目の開催となる。
会場には各企業の役員や部門長が多数集まり、基調講演やパネルディスカッション、ケーススタディなどを聴講するだけでなく、事前アポイント制で自社の課題についてのソリューションを議論するワントゥワンビジネスミーティングスや、コ―ヒーブレイクとネットワーキングランチでの戦略的な情報共有や異業種交流などが行われた。
花王のデジタルマーケティングセンター長を務める石井龍夫氏は、梅雨入りと合わせて需要の高まる整髪スプレーを例に、梅雨前線に合わせてエリア別に広告戦略を展開するなど、ニーズ顕在化のタイミングをチャンスにする手法を、実際の効果とともに解説した。
また、ネスレ日本マーケティング&コミュニケーション本部Eコマースユニットのユニッマネージャー小野寺洋氏は、自社のEサイトの構築手法を実例にして、最適なプロモーションを構築するた
めの、ABテストと分析改善によるPDCAサイクルを繰り返し迅速に行うことを提言した。