知って得する!販促活動に使える補助金・助成金【第6回】
- 2015/12/28
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【第6回】
展示会と補助金の組合せで、効果的な販売促進を
この記事をお読みの皆さまの多くは、展示会を中心とした販売促進業務に興味をお持ちだと思います。「展示会を行いたいのだけれど、予算が・・・」という企業様に対して、補助金が展示会費用にも適用できることは、これまでにもご案内してきましたが、今回は、さらに踏み込んで「展示会と補助金の組合せによる販売促進のあるべき姿」について考えてみたいと思います。
■ビジネスストーリーは突然に?
販売促進の中でも展示会は、来場者の潜在的なニーズを掘り起こすのには最適の場と言えます。そのため、そこはやはり「おやっ」と思わせる演出が必要だと考えます。例えば「新商品をご案内しています。」ではなく、「従来品より20%の効率化を達成したポイントを特別にご案内しています。」の方が、興味を引くのは明らかではないでしょうか?また、あらかじめ、短い時間で商品の説明ができるストーリーを準備しておくことなど当日の対応も考えておかねばなりません。
■早く、安く、上手く!
展示会のメリットは、潜在的な顧客に素早くアピールできることです。製品・サービスの説明を直接対話の中で行うことや顧客ニーズの微妙なずれなどが聞き取れる場は、大変貴重なものです。今後に向けて、簡単なアンケートにお答えいただけるような自然なストーリーも準備したいところです。成功している企業の展示会は、この辺りがとてもうまく機能しています。一方で、ノベルティと見栄えの良いパンフレットを渡すことで終わっているブースも多いのが現状です。
■ご利用は計画的に!
展示会等の出展に関する補助金は、国や都道府県、主要都市などで、実は結構行われています。おすすめなのが、中小企業庁が運営している「ミラサポ」(中小企業の「未来をサポート」)のサイトです。こちらの「補助金・助成金」のページ(https://www.mirasapo.jp/subsidy/index.html)では詳細な検索も容易にできるので、ぜひ、活用してみてください。
また、第一回でもご案内した通り、補助金の公募は定期的に行われているものも多いので、展示会の日程と合わせて、事前に準備できればより効果的でしょう。
■フォローを終えるまでが展示会!
展示会は、ある意味出展が終わってからが、勝負といえます。交換した名刺や頂いたアンケートを基に、丁寧にフォローを実施しましょう。お客様の興味度を事前に測ることができれば、御礼の手段も電話、封書、メールなどに分けられます。
■最後に
展示会は非常に有効な手段であると同時に十分な準備が必要です。皆さまの事業の拡大に、展示会と補助金を活用した組合せがお役立ていただけることを願ってやみません。
野田一臣
中小企業診断士 一般社団法人 城西コンサルタントグループ (JCG)企画部副部長 金融系、外資系のコンサル会社を経て、2004年に独立。中堅・中小企業の経営支援を中心に、幅広く活動しているが、近年は、特に経営人材の育成に注力している。