2015年のメディア定点調査によると、2006年から接触時間が伸長し続けているのは「携帯電話・スマートフォン」のみで、2015年に初めて「タブレット」と合わせて視聴時間が全体の1/4を超えた。その他のメディア(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・パソコン)は減少の一途で、モバイルシフトは今後も続く重要トレンドであると言える。
急速にモバイルシフトが進む中、マーケターはどのようなことに留意し、マーケティング施策を行っていくべきか?動画コンテンツの考え方や、モバイルからのアクセスを考慮した動画配信のポイントを解説する。
モバイルデバイスの特徴・特性
- いつでもどこでもインターネットに接続可能
- データ通信は4G回線/LTEなどの携帯電話の通信方式を利用するか、Wi-Fiを利用する
- デバイスが小さいため、動画プレイヤーのサイズも小さいが、画面占有率は高い
- スキマ時間での有効活用や情報収集に使用される傾向が強い
- ユーザーがブラウザでコンテンツを見ている場合と、ネイティブアプリを通してコンテンツを見ている場合で、取得できる情報が異なる。
- GPS機能をオンにしていれば位置情報の取得が可能。最近ではWi-Fiや携帯電話の基地局を利用した方法もある。
モバイル向け動画コンテンツを考える際の基本ポイント
●短尺(数秒から1分程度の動画)
データ通信制限・アテンションスパンが短くなっている等を考慮し、モバイル動画マーケティングを展開する際、動画コンテンツはできるだけ短尺にまとめた方が良い。
●キャプション(字幕)の実装
電車内や店内などで音声オフの状態で視聴される場合を想定し、動画に字幕をつけることがオススメ。
●タテ型動画
タテ型で再生されることを意識して作成。
●360度動画
スマートフォンやタブレット端末ではジャイロセンサーが働くため、向きや傾きを変えることで視点を動かすことができ、より没入感の高い視聴体験が実現可能。
モバイルに適した動画再生環境を整える
●動画配信プラットフォームの活用
動画配信サイトを活用し、動画を埋め込むという方法がもっとも簡単で、手間がかからない。
●動画データの最適化
モバイルからのアクセスを考慮した長さや画質を設定し、通信に負荷がかかり過ぎないよう配慮が必要。
●ウェブサイトの最適化
レスポンシブ・ウェブデザインを適用するか、モバイル用サイトにリダイレクトする。
詳しい情報は http://www.movie-times.tv/basic/8092/