ユニバーサルイベント検定合格への道#05 2016/2/10
- 2016/2/10
- Blog
2月10日水曜日、学習5日目の編集部樋口です。
さて、本日は、「第3章 特性を理解すると見えてくるユニバーサル・コミュニケーション」です。ユニバーサルイベントの4つの条件で、ユニバーサル・アクセシビリティ、ユニバーサル・オペレーション、ユニバーサル・サステナビリティが挙げられていますが、ユニバーサル・コミュニケーションでは、まずどう対応するかの一歩前、さまざまな人の不便さ、気持ち、求める配慮を知ることから、とはじまります。
ドキリとしたのは、「動きの不便さの代表的な内容」に挙げられていた「同伴者がいるとき、本人への問いかけなのに同伴者のほうに話しかけられ、本人のプライドが傷つけられることがある。」という内容です。相手の気持ちになれば、向き合ってくれていないと感じさせてしまい、コミュニケーションの機会を奪ってしまいかねないと我が身を振り返りました。
また、第3章のなかで「第7節の情報の障がいがある人を理解する」では、「障害者」、「障がい者」、「障碍者」の表記についてのコラムがあり、そのなかで、戦後、碍(不便がある、という意味)という字が常用漢字から外され、音が同じ害という字が当てられたと知りました。同書では固有名詞などを除いて障がい者と表記するのは、害という字に社会に害をなす存在のように思い悲しい気持ちになるという方がいるため、と同書で扱う表記の使い方も知り、情報を扱う一編集者の私にとって、改めて勉強になりました。
昨日のブログを読んだ方から、次章からは目から鱗の連続ですよ、という学習心を促進する励ましのコメントをいただき、なんとか5日目も終えることができました。
そうそう、余談ですが、この章を読んでいて、以前、乳児の子育て中だった友人と外で会ったときに言われた話を思い出しました。「赤ちゃんを抱えて電車に乗っていると、親切心で席を譲ってくれるんだけれど、座ると泣いてしまうので座りたくても座れないひともいる。だから『座れますか?』と聞いてくれるとうれしい」と話していた彼女も、移動には苦労している一人でした。コミュニケーションをする上で大事なことは、まず知ることからはじまる、ということを改めて思い直したのでした。