セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線 その4 医学会(日本コンベンションサービス)
- 2016/4/18
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インタラクティブ・体験・高付加価値 セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線 その4 医学会 日本コンベンションサービス
メール・ウェブ・SNS、オンラインのコミュニケーションツールがどんどん便利になっているのに、時間・コスト・手間をかけて、1つの場所に多くの人が集まるのはなぜなんだろう。製薬、IT、アパレル、人事・総務のイベント担当者に、リアルの意味、イベントのトレンド、会場に求めること、会場の選び方などを聞いてみた。
日本コンベンションサービス
コンベンション事業本部 野上 暁さん
1971 年の日本医学会総会以来、当社は40年以上にわたり “ 医学会” というドクターが研究成果を発表する学術会議の準備運営をサポートしてきました。医学会は、国際会議場やホテル、会館などを数日の間、全館を借り上げ、10 数部屋で並行して研究報告が行なわれます。医療機器の展示会や一般市民も参加できる「市民公開講座」を併設することもあります。
医学会でもIT化が進んできており、自動参 加登録機、研究発表抄録集の閲覧アプリ、な どが導入されることも多くなりました。
とくに主催者と参加者とのコミュニケーショ ン向上のためにSNS の活用が盛んになってい ます。当社が担当した「日本整形外科学会」 では、発表者と参加者がインタラクティブにコ ミュニケーションができるクロス集計を実施しました。
今までは、クリッカーといった投票装置を使い処方箋の傾向などをクイズ形式で答 えてもらう手段をとっていましたが、この学会 では事前にアプリにパーソナルな情報を入力し ておくことで、より具体的な情報をもとにした 議論ができるようになりました。
<会場選択の課題>
重要視するのはアクセスが良いこと。また、会期 が数日間に及ぶため会場の近くに宿泊施設がある ことも大切です。大型医学会では日程を確実に押 さえるために、いつも同じ会場を利用するケース も増えています。