セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その5 HR系イベント (ホットスケープ/日本能率協会)

ROI求めるインセンティブイベント、体験主流の研修

業界ごとのイベント傾向以外にも、どの業界にもあるHR(Human Resources)系のイベントについて、そのトレンドを聞いた。

 

株式会社ホットスケープ

代表取締役 前野 伸幸さん

 

株式会社ホットスケープ 代表取締役 前野 伸幸さん

株式会社ホットスケープ 代表取締役 前野 伸幸さん

採用、インセンティブイベントの企画・運営を手がけるホットスケープの前野さんは、「HR系イベントとして企業の表彰式や社員総会などを手がけて25年。以前は主催企業の人事・総務担当者から予算や環境条件に合う会場・内容の提示を求められましたが、最近ではROI(費用対効果)を気にする企業が増え満足度調査などのニーズが高まってきています」と、イベント制作側への要求がモノの提供からコト(ソリューション)の提供にシフトしていると指摘する。また「社内イベントに価値提供を追求するようになって、規模の変化や定期イベントのマンネリ化の刷新、予算確保を背景にこれまで内政化していた業務を外注する企業も見受けられます」とHR系イベントの発注数は増加傾向にあると話す。ホテルでの開催以外のイベントスペースを選択するケースもふえ、その場合は、ホテルでサポートされているサービスを補完するために専門会社が入る。こうした流れもイベント制作会社の出番がふえている理由のようだ。

 

一般社団法人日本能率協会

経営・人材センター経営ソリューショングループ第2チーム

エキスパート 中島 克紀さん

中島さん一方、HR系イベントでも学びを中心に年間150日、延べ3,000人にマネジメント研修を提供する日本能率協会の中島克紀さんは、「研修形態は、過去のできごとを意味づけし、解釈の仕方を授ける”知識習得型研修”と、体験しその体験を客観的に良く観察、内省と省察を繰り返し、体験を概念化し、実践につなげる”体験型研修”との2タイプにわかれる」とし、最近の役員・グローバルリーダー育成の研修は、学習プロセスに対話が組み込まれ学び手がアクティブになる体験型が主流と話す。

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