映像と花との出会いで ブランドイメージの体感を METoA Ginza–三菱電機

 

C-13月31日にオープンした東急プラザ銀座。そのコンセプトである「Creative Japan~世界は、ここから、おもしろくなる。~」が示すとおり、日本初上陸の注目のブランド・ショップやラグジュアリーブランドが揃い、世代や文化を越え、あらゆる人と感性が出会う場所となっている。

なかでも注目を集めているのが、南側1~3階の「METoA Ginza」だ。名前の由来はMitsubishi Electric: Touch of Advancement(三菱電機で未来に触れる)。つまり三菱電機が運営する空間だが、会場にあるのは花のオブジェや映像作品などで同社製品の紹介は見当たらない。

オープニングを飾る第1弾イベントは“Flowers for Ginza – 映像と花と美しい出会い”。フラワーアーティストと気鋭の映像作家の3組がコラボレーションし、花のオブジェやスペシャルムービーを展示・上映している。

METoA Ginza「とくに当社に“堅い”、“マジメ”という印象をもたれている30〜40代女性に、親しみやすさなどのイメージアップや認知度向上を図るには、製品や技術的な説明をずらっと並べるよりも、キレイなもの、アーティスティックなものでまず興味をもってもらって、それが実は三菱電機の技術と組み合わさったものなんだ、と後から気づいてもらえればよいのでは」と三菱電機の柄本有亮さんは説明する。

 

C-3予備カフェになっている1階には、和と洋をテーマに活躍するフラワーアーティストのニコライ・バーグマン氏によるオブジェが展示され、銀座界隈の女性たちを誘う。

2階には64面大型マルチディスプレイに3組のアーティストによる、スペシャルコラボーレーションムービーが上映されている。幅19.4m におよぶスクリーンは可動式で、コンテンツによっては来場者を囲い込む形に組み替えることで、さらに没入感を増しクリエイターの世界に引き込む。

3階フロアは、METoA Ginzaのキーワードになっている出会いを促す場。インタラクティブな映像コンテンツや、1万枚にもおよぶ花びらとモニター映像と光、インタラクションで空気を可視化するオブジェ、銀箔や突板という伝統技術を取り入れた家電など、最新技術とアート、来場者の3者が出会う。

2020年の同社創立100周年に向けて、シンボルとなりそうなMEToA Ginza。「ショールームではなくイベントスクエア、出会いがテーマ。映像やオブジェクトを通してお客さまに新しい三菱電機と出会ってほしい」と柄本さんは語った。

METoA Ginzaは3か月ごとにテーマを変え、次回は宇宙についての展示が行われる。そのたびに新しい出会いが生まれ、多くの人が三菱電機の新たな企業価値を体感するだろう。

 

(月刊イベントマーケティング11号「特集:リアル×映像・照明の体験」より)

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