視察レポート今年はパネルディスカッション形式で 〜日本映像機材レンタル協会 業務担当責任者会議〜
- 2016/7/25
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日本映像機材レンタル協会(JVRA)は7月22日、ホテルイースト21で「業務担当責任者会議」を開催した。
全国の映像機器のレンタルや設営、オペレーションを行う34社と映像機器メーカー21社が加盟するJVRAの、現場担当者を中心とした若手・中堅の職員が集まり、新しい演出手法を取り入れた事例の発表や最新機器の情報、自社の導入機器などを発表。現場レベルでの業界内の繋がりを深める場となっていた。
特別セミナーは、元NHKで現在女子美術大学教授の為ヶ谷秀一氏が登壇し「デジタル技術により広がる映像の世界」について解説。1984年の初のCGであるエレクトロ絵本から、今年のNABSHOWやSIGGRAPHで発表された最新技術、ロサンゼルス空港内の映像演出、新次世代デジタル放送ATSC3.0や8Kの試験放送などについて説明した。
パネルディスカッションには(株)シーマ常務取締役の石丸隆氏、(株)光和レンタル部課長代理西雄基氏、(株)レイのイベント事業本部技術部第一技術チームチームリーダーの原伸一氏、(株)サクラヤのレンタル営業部業務グループ係長松沢暢子氏が登壇。例年視察団を派遣しているInfocommに加えて、今年から新たにツアーを組んだISEでの各社出展製品の写真や動画を見ながら、機器を導入することで可能になりそうな演出技法や、導入する場合の課題など、1)プロジェクターと周辺、2)フラットパネル、3)LEDパネル4)メディアサーバーなどの最新機器について実務者の視点で語りあった。
S字型に湾曲できる7mm厚の薄型両面ディスプレイ、1.2mmピッチの高精細LEDやシーリング時に水平が取れる機構など、最新技術について関心が高かった。そのほか、短焦点レンズの活用の仕方やレーザープロジェクターの吊り方による新たな演出、58:9の薄型ウルトラストレッチや、ベゼルに半円の半透明アクリルを設置して、一見ベゼルがないように見せる工夫など、演出面での工夫にも話題が及んだ。
本会議終了後には懇親会が開かれ、会員各社からの参加者が、映像機材レンタル業界発展のために互いに切磋琢磨することを誓い合った。