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どんな視点で リオデジャネイロ五輪・パラリンピックが 楽しめるのか その1
- 2016/8/8
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- JACE, オリンピック, スポーツイベント研究所, パラリンピック, リオ, 太田正治, 正払う, 電通
スポーツイベントの最高峰が今年リオデジャネイロで8月5日から始まり、また2020 年東京五輪・パラリンピック(以下「オリパラ」)が開催される事も決定している。スポーツイベントの企画・制作・運営に携わる方々や、雇用誘発数15 万人と言われているイベント業界就職を考えている学生さん達は日本国内でどの様なマインド&モチベーションで観戦したら楽しめるのであろうか。
スポーツイベント業界の業績が活性化されるのは大歓迎であるが、最近のイベントやスポーツイベント運営には安全対策を重視する事が重要なキーポイントになってきている。昨今のイベント事故で特に重要視されてきている。
最近、屋外イベントで来場者数をどこまで測るのかがSNS等の普及でむずかしくなってきている中、オリパラの競技で公道を使うマラソン・トライアスロン等はアスリートに対するケアはもちろんの事、不特定多数の観戦者をどの様に誘導・サポートするのかがキーポイントとなる。
猛暑の中の運営及び「開催国のおもてなし」を考えたスポーツイベント観戦もホーム&アウェーのホームチームとしてスポーツを見る文化は日本のレガシーの一つとなると思われる、そのため観戦者にとっても安全な運営・サポート等気を付けないといけない。リオのオリパラ観戦において新しく行われるボランティア運営やサポート体制を参考にし4 年後の東京に向けてスクラップ&ビルドをしながら成功を模索して行くべきと思われる。
そして、特にオリパラではワールドワイドスポンサーからオフィシャルスポンサーまで50 社がスポンサード(2016 年7 月現在)しており大きな金額が投資されている。スポンサー企業は最優先したい達成目標を考慮し、協賛対象となる大会規模や競技内容を選択し、その目的にあった「スポーツコンテンツ」を有効利用して展開する事でのスポンサードである。
主な効用は①イメージ・知名度の向上(競技会場やTV・インターネット等のメディアを通じた企業ロゴの露出による知名度の向上)、②地域・社会貢献(地域のスポーツ大会や次世代育成など、草の根活動を通じて企業のCSRを果たす)、③営業支援(大会への招待や、グッズの提供などを通じ、取引先との関係向上)、④競合との差別化(協賛企業の商品カテゴリーを独占し、競合他社を協賛から排除する事による差別化、⑤インナーの士気高揚(社員へのインセンティブでの活用や社員のモラルアップ)、⑥販売促進(様々なキャンペーンやグッズを通じて商品の販売促進)の6通りあるが、今回サポート企業がどの様な立場でプロモーションしていくのかも参考にしたい。
そして運営上の人為的ミスはスポーツイベントの運営に影響し、スポンサーに対しても企業イメージダウンとなるので気をつけなければならないポイントである。今後のスポーツイベントのスポンサーアプローチの重要な課題を秘めていると思われる。