シアル・パリ2016総括
世界最大級の食品・飲料総合見本市シアル・パリは、2016年10月16日から5日間開催され、大盛況のう ちに20日、幕を閉じた。2016年展の実績を見ると、シアル・パリという見本市が食品市場・外食産 業・食品添加物市場においてリーダーシップ的存在であり、国際的にも非常に重要なイベントとして位置づ けられていることがわかる。シアル・パリは、数々のイノベーションにより農産物加工産業の競争力が 高められていることを示し、2050年を見据えた先進的な食品流通業界の方々を、本当に必要としている方 と出会えるようサポートしてきた。これらの活動も、2016年展の実績にすべて反映されている。業 界関係者の皆様に、今日や未来の食品の進化を認知してもらうという点において、シアル・パリは使命を果 たすことができた。今回シアル・パリには7,000社の出展者(うち85%がフランス国外から)が集結し、 155,000人の来場者(うち70%がフランス国外から)を魅了。数百人におよぶバイヤーや出展者 が、あらゆるジャンルの食品業界から、また世界中からパリに集い、約120の公式訪問団が訪れ、ま た食品業界の経済・政治的な事情にフォーカスした250におよぶイベントも開催され、これはシアルという 見本市の重要な戦略となっている。出展者の革新的な商品を表彰するシアル・イノベーションアワードで は、全部で2,189商品の応募があり、最終的に15商品がグランプリを獲得。シアルでのこれらのイ ベントや活動のすべてが、国際貿易の促進につながっている。もうひとつ重要なことは、国際化すること を決めたフランスのブランドが、輸出競争を勝ち抜く市場に合わせた革新的でスマートな製品を続々と提案 し始めていること。 「シアル・パリのフランス国内外からの来場者プロフィールを見ていただければ、私たちがとても質の高い 見本市を皆様に提供していることがおわかりいただけるでしょう。来場者と出展者の両者とも、シアルへの 参加者を誇りに思う。彼らがわたしたちの見本市シアルを、アグリビジネスにおける国際的な主要イベ ントへと押し上げてくれたから。」― ニコラ・トラントゾー/シアル・ネットワーク ディレクター
シアル・パリ 2016 におけるイノベーション、ビジネス、インターナショナルトレード
今回のシアル・パリのスローガン「Look deeper(深く掘り下げよう)」に忠実に従い、シアルは見本市の 他にも、World Food Day(世界食糧デー)を祝うため、「持続可能な食品とイノベーション ー21 世紀の 挑戦」と題した講演会をフランス外務省にて開催。テーマに関係するすべてのセクターが、グロー バルフードチャレンジに取り組むにあたり、実践的かつすぐ実行したくなる計画を共有した。技術革新 が確実に新しい時代の幕を開け、持続可能な消費傾向であることが明確に。米国の見本市 Fancy Food Show(ファンシー・フードショウ)、食品業界のリサーチ・コンサルティング企業の XTC World Innovation 、マーケティング・リサーチ会社の KANTAR TNS、ワールド・ツアー・バイ・シアルの審査 員を務めた 28 名の各国ジャーナリストなど、シアル・パリの主要なパートナーに導かれ、シアルイノベーションは、「先見」や「発展」という審査基準、その選出方法において正当性と専門性を強化。シアル・パリは、食品業界のイノベーション、トレンド、ビジネスチャンスの需要と供給の研究所、観測所で もあり、あらゆる言語でも解りあえ、商談が活発に行われて多くの発注書の束が飛び交い、ビジネスを 発展させるのにも絶好の場所となっている。 国際的食品業界の市場の大きな取組み、ダイナミズムの正しいあり方について、シアル・パリは、数多くの 政府高官、その他政府系機関、首相、政治家や学者たちを公式視察団として迎え、国際レベルで将来の食糧 について話し合い、非常に重要な役割を果たしてきた。フランス、そして世界各国の食品業界の将来に ついて、重要なテーマ、またそこから派生したテーマについての論争のきっかけにもなっている。
インスピレーションを体感する場としてのシアル・パリ
開催期間中、展示会場の中央で開催されてたシアル TV は、日々変化していく世界の食品をテーマとして取 り上げ、イベント開催期間中 5 日間、インタビュー、ディスカッションや講演などを見ようと毎日数 百人の観客が来場。ホールでは、食品産業における課題や解決策を提案するべく、250 にも及 ぶ様々なイベントが開催。ミシュランの星を獲得しているシェフ、ジョエル・ロブション氏 (シアル・パリ 2016 のスペシャルサポーター)が中心となって運営された La Cuisine(ラ・キュイジー ヌ)では、世界で活躍するシェフたちの技術が称えられ、彼らは何百人もの聴衆から喝采を浴び、新 しいドリンク専門のホール 5Cではコンペティションのために用意されたシャンパン&カクテルピラミッド に始まり、ホール 8 ではラテンアメリカのグルメ料理に関するバーベキューやクッキングデモンストレーシ ョンが開催され、ライブ感のあるイベントが多数開催された。
来場者のための充実したサービス
アプリ、ジオローカライゼーション、バイヤーと出展者とのマッチメイキング、テーマに沿った無駄のない ガイドコース、プログラム、シアルイノベーションガイドやカタログ、ビジネスエリア、wi-fi 環境のある リラクゼーションゾーン、コンシェルジュサービス、シアルショップ、シャトルバスなど、シアル・パリ 2016 では、来場者に便利なツールやサービスを用意し、広い見本市会場内で行きたい場所へたどり着くこ とができるよう配慮した。
シアルネットワークとは?
シアル・ネットワークは世界最大級の食品・飲料の国際見本市。現在世界各国で定期的に7つの見本市(シアル・ パリ、シアル・カナダ トロント&モントリオール、シアル・チャイナ、シアル・ミドルイースト、シアル・アセアン、 シアル・インターフード)を開催し、194ヶ国から14,045社の出展者と324,400人の来場者が集結。
シアル・パリ公式HP: www.sialparis.com
シアル・ネットワークHP: www.sial-network.com
次回の開催スケジュールはこちら:
SIAL Canada (シアル・カナダ)
トロント開催: 2017年5月2日~4日 モントリオール開催: 2018年5月2~4日
SIAL Middle East(シアル・ミドルイースト)
アブダビ開催: 2016年12月5日~7日
SIAL China(シアル・チャイナ)
上海開催: 2017年5月17日~19日
SIAL ASEAN(シアル・アセアン)
マニラ開催: 2017年未定
SIAL InterFOOD(シアル・インターフード)
ジャカルタ開催:2016年11月9日~12日
次回のシアル・パリは2018年10月21日~25日に開催予定。
フランス見本市協会(PROMOSALONS)について
フランス見本市協会(PROMOSALONS)はフランスで 1967 年に創設され、フランス産業見本市の国際的な広報活動を行っている唯一 の世界的ネットワーク。世界に 55 の拠点を持ち、その活動範囲は 120 ヶ国に及ぶ。自国とフランスの文化に精通した各拠点 のスタッフが、見本市主催者には現地の市場に関する知識を提供、各国の現地企業・団体には、適切な広報活動とマーケティングを行 い、フランス産業見本市の発展に寄与している。※現在、来場者数上位トップ 20 のうち 15 の見本市に携わり、全体の 67%を占める フランス国外からの来場者誘致に成功している。フランス見本市協会日本事務所(PROMOSALONS JAPON)は 1971 年に東京に開設 されて以来 40 余年にわたり、日本の業界関係者の方々を対象に、フランスで開催される国際的な産業見本市の広報活動を行い、来場者 や出展者の支援を行っている。 ※OJS(フランス統計認定事務局)資料より
<本件に関する問い合わせ先> フランス見本市協会
〒105-0011 東京都港区芝公園 3-6-22 JCビル2F TEL:03-6809-1650 FAX:03-6809-1681
E-mail: japan@promosalons.com Official HP: http://promosalons.cc-town.net Facebook : https://www.facebook.com/PromosalonsJapon