【Visit Hiroshima】 旅行者の視点、感性、体験で コンテンツをつくり続けるしくみ

スクリーンショット 2017-01-17 5.16.27

観光スポットで旅行者が投稿するSNS 上 の生の声を参考に行き先を決めることが多く なり、ホームページは一方的な情報発信とみ なされがちだ。そんななか広島県はインバウ ンド向けサイトVisit Hiroshima を今年 10 月にリニューアルし。外国人目線でのコン テンツづくりやポータルサイトと連携し、多く の人の知識や感性が盛り込まれ、常に新しい 情報を発信し続けるしくみをもった。最新ツー ルの導入だけでなく、ウェブサイトなど既存メ ディアの再設計も検討してみてはいかが?

外国人カメラマン採用と
情報のメリハリで興味喚起

スクリーンショット 2017-01-17 5.23.33爆買いという社会現象を生んだ中国人旅行 客が訪日外国人数の首位となった昨年も、広 島県への外国人旅行者は、米国が13.9%、欧 州28.6% という構成となっている。団体より個 人旅行が多い欧米からの来訪者をターゲット に、広島ではインターネットを利用したプロモー ションの重要性に着目。平成24 年8 月にイン バウンド専用のウェブサイトVisit Hiroshima を立ち上げている。

Visit Hiroshima の構築にあたり、企画・制 作を手がけた広告会社オリコムは
日本語サイト の翻訳からの脱却と、情報の取捨選択を提案し た。多くの写真を小さく網羅的に掲載するので はなく、厳選した写真を大きく印象的に掲載し た。外国人ユーザーの興味喚起のためカメラマンも外国人を採用した。

スクリーンショット 2017-01-17 5.23.45Visit Hiroshima のサイトを担当する広島県 商工労働局観光課主事の白井保美さんがとく にこだわったのは、「情報を調べるサイトであ る前に、広島の魅力をアピールした誘客のた めのサイトでありたい」ということ。たとえば DINING(食事)ページでは、Okonomiyaki, Oyster, Japanese Sake といったように、広 島ならではで,かつ外国人に人気の高いものを ピックアップしてカテゴライズして、その魅力 を写真で紹介。それ以外はプルダウンメニューに格納し、メリハリをつけている。

ポータルと連携し
掲載情報を充実

今年10 月のリニューアルの最大のポイント はぐるなび外国語版、宿泊予約のBooking. com というポータルサイトとの連携。白井さん は「行政や関連団体が観光振興を手がけるのは、 消費額増による地元産業の振興のため」と、観 光客数が順調に伸びているものの消費額が伸 び悩んでいる現状を課題とした。そのため、情 報掲載だけでなく、予約までできる導線を構築 し、飲食と宿泊予約の利便性を図り、消費額と 旅行者の満足度を向上させるのが狙いだ。

掲載数と予約ダイヤルの ぐるなび
ぐるなびを採用したのは、外国語版のサイ トが充実し、店舗数も突出して多いといったこ とだけでなく、外国人向けの予約専用ダイヤ ルを備えていた点だ。また、ウェブサイトの連 携スキームが整備されていたことで、前述の Okonomiyaki、Oyster といった独自のカテゴ ライズにも柔軟に対応できた。  掲載店舗数はリニューアル前の29 店舗から 1,453 店舗へと大幅に増加した(10 月31日現 在)。ぐるなびのデータが自動的に反映される ため、滞りのない情報更新といったメリットも ある。

外国人客の宿泊先をカバー Booking.com

県内ホテルでのヒアリングでもっとも多くの 外国人客に利用されており、県内ホテルの掲載 数が多いことや、サイトとの連携スキームが整っ ているBooking.com を選定。外国人が宿泊す るほとんどのホテルをカバーし、地域のプロモー ションと宿泊予約まで一気通貫でカバーする。

PDCA の武器として
ウェブサイトを活用

ポータルサイトとの連携は情報発信の拡充だ けでなく、宿泊客数の把握や、人気の飲食カテ ゴリーといった情報をビッグデータとしてマー ケティングに活用できそうだ。またウェブサイトの構築にも「これまでVisit Hiroshima は不 足している機能を追加してきたが、これからは PDCA サイクルを回して最適化する段階になっ た。そのためのフィードバックデータを得る手 段として活用していきたい」と白井さんは語る。

関連記事

広告

pr

イベント大学 by イベント学会

イベント大学 Powered by イベント学会   感動、喜び、発見、楽しみ。イベントには新たな時代を創る力がある。イベント学会最大のリソース=会員の知識・知恵の共有と活用、個人会員/賛助会員とも相互にもっと知り合う場を創出する

イベントの未来をつくる105人

イベントの未来をつくる105人 森ビル 虎ノ門ヒルズフォーラム   時代とともに進化していくイベント。 そのイベントの未来の形を考えながら、これから活躍する人々や技術を発掘し、イベントのつくり方などをサポート。5年後10年後の未来を探るコミュニティです。

2024年7月の展示会・イベント

イベントスケジュール 2024年7月 展示会一覧 7月の展示会

次号 「LIVeNT2024」の歩き方

108号特集: -「LIVeNT2024」の歩き方 (2024年6月30日発行)

- イベント企画・運営・機材・用品・会場・施設・イベントテック
- イベント総合展 - ライブ・エンターテイメントEXPO
- 第16回マーケティングWeek夏

イベントマーケティング バックナンバー

Like Us On Facebook

Facebook Pagelike Widget

イベマケYoutubeチャンネル

イベントマーケティングYoutubeチャンネル

2024年 編集計画(特集)

月刊イベントマーケティング 2024年編集計画(特集)

 

カテゴリー

広告

ページ上部へ戻る