1月26日、ビルボードライブ東京で「LIVE MUSIC HACKASONG」の最終発表と表彰式が行われた。
ライブとテクノロジーを組合せることで生まれる新たな演出技術や疑似体験などの技術やアイデアを競うもの。今回は最終選考に残った10組が持ち時間5分でプレゼンを行った。
審査員は委員長の慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の中村 伊知哉氏のほか、第一線で活躍する音楽関係者らが集まり、司会はタレントのカラテカの入江慎也氏が務めた。
Dentsu Lab Tokyo、東芝、Napster、レコチョクの4社が塾つ提供をしたこと、昨年11月からの3か月にわたる長期間の実施ということもあり、実現性が高く熟成されたアイデアが見られた。
最優秀賞に選ばれたのは、チーム「ライブアース」の「アーティストのためのライブ動画自動撮影配信システムLiveCJ」。複数のカメラで撮影したライブ収録のスイッチングをリアルタイムで自動で行う。音源をアルゴリズムで解析して、どの楽器にフォーカスするかを判断する。プレゼンでは「Musilogue Band」の生演奏のようすをリアルタイムでカメラ割りした映像をスクリーンに投影した。審査員から「ライブ映像を商品にプロモーション映像にするのは手間も予算もかかるが、自動でできるのはすごい。全国のライブハウスとかでも導入されそうだ。」「映像も歯切れよく追随していた。小編成でソロ回しがある楽曲に向いてる。」「インディーズバンドのプロモーションに使えそう」と完成度の高さや実用性、市場性が評価された。
観客の盛り上がりを管理士て、ポップコーンをスクリーンに映し出すソリューションや、アイドルの動きに合わせて、観客のウチワが光る「投げキッスウチワ」、アーティスと脳波を映像で表現したものなど、市場性、話題性に富んだアイデアが集まった。ライブだけでなく、ビジネスイベントの体験提供をも加速するヒントにあふれていた。
Photo: Yuma Totsuka (トップ・上)
Photo: Riki Tanaka(下 の2点)
投げキッスウチワ。アイドルがチュッとやると
その放物線や強さを計算して、落下点にいる観客のウチワがピカッ
ライブに行けなかった人の代わりにPepper君が乱入。
自宅でVRマウントを付けると
舞台上を動き回るPepper君の視点でライブを楽しめる。