メッセフランクフルト グループ、好調な業績を維持し、成長戦略を着実に実行

メッセフランクフルト本社は、2016年度の業績(暫定値)について、売上高が2年連続で6億4,000万ユーロ(約790億円)を上回ることを発表した。税引き前利益は前年より増加し、約6,000万ユーロ(約74億円)となり、EBITDA(減価償却前営業利益)も過去最高となる見込み。メッセフランクフルト代表取締役社長兼最高経営責任者ウォルフガング・マルツィン(Wolfgang Marzin)は、業績が大変好調に推移しており、今後もフランクフルト国際見本市会場設備への投資を継続してゆくこと、ドイツ国外での見本市の開催、デジタル化の推進などの成長戦略を着実に実行してゆくことなどを明らかにした。

2016年度は、メッセフランクフルトグループは全体で138本の見本市を開催し、過去最多となる92,300社の出展者と、350万人の来場者を記録。フランクフルトで開催される見本市では、全出展者の4分の3が、また、来場者の半数以上がドイツ国外からの参加。ドイツ国外では87本の見本市が開催され、出展者49,000社と190万人の来場者を迎えた。メッセフランクフルト取締役デトレフ・ブラウン(Detlef Braun)は、2016年度に新たにベトナムやエチオピアなどでも見本市を開催した事を報告した。

主要な見本市は安定した伸びを見せており、2016年度は世界各地で新たに13本の見本市が開催。今後、同社は2018年までに10本の新規見本市を開催する予定。同時に、様々な業界関係者の協力を得ながら、新規見本市開催の可能性を探り続けている。例えば、US Food Processing Suppliers Association (FPSA)とは、世界各国において共同事業計画が進んでいる。照明・ビルディングオートメーションに関する世界有数の見本市「Light + Building」で併催された、セキュリティ技術に関するIntersec Forumは、2017年は国際衛生・空調設備専門見本市「ISH」と同時開催される。

またメッセフランクフルトは、ドイツ政府が推進する、製造業での情報技術を駆使した改革「インダストリー4.0」に関する見本市に積極的に取り組んでいて、取締役のウベ・ベーム(Uwe Behm)は、オートメーション分野を牽引する見本市「SPS IPC Drives(ニュルンベルグ)」や、次世代の生産技術が集結する「Formnext(フランクフルト)」などを代表的な開催例として挙げ、特に「Formnext」は前年の成功を受け、付加加工技術と3Dプリント技術分野において重要な国際見本市として高い評価を受けていると述べている。

フランクフルト国際見本市会場では、メッセフランクフルトが会場を提供するゲストイベントやカンファレンスなども開催され、稼働率を押し上げ、2016年は27本のイベントと160本のカンファレンスが実施された。2017年には、ドイツで最大のマーケティングに関する見本市 「Deutscher Marketing Tag (DMT) 」など、初開催となるイベントが多数開催される予定。

フランクフルト国際見本市会場設備に関し、予算2億5,000万ユーロ(約308億円)の12ホールの建設は、予定通り進行していて、8ホールの入場ゲートや、同ホールから本社ビル「トアハウス」に通じる動く歩道の設置工事が完了した。

ウォルフガング・マルツィンは最後に、「グローバルにビジネスを展開することで、リスク回避にもつながっています。当社は、いかなる政治的情勢においても、引き続き海外で見本市を積極的に開催します。見本市とは、中立的なビジネスとコミュニケーションのプラットフォームであり、時間をかけて顧客やビジネスパートナーとの関係性を構築する場です。これからも顧客のニーズと向き合いながらビジネスを拡大し、メッセフランクフルトが掲げる目標を達成するよう努めます。2017年度は、6億5,000万ユーロ(約801億円)超えを目標に尽力したいと思います。」とコメントを残している。

ウォルフガング・マルツィンの発表 http://m-es.se/q4HB (Youtube 英語)

メッセフランクフルト社について

売上高約6億4,000万ユーロ*、世界各国に2,364人*の従業員を擁するメッセフランクフルトは、世界でも有数の見本市主催会社。メッセフランクフルト グループは世界中に30の支社、約55の海外セールスパートナーのネットワークを持ち、世界175カ国から来場者を迎えている。メッセフランクフルト主催の見本市は、世界中の50カ所以上の会場で開催され、2016年、メッセフランクフルトが開催した138本*の見本市のうち、半数以上がドイツ国外で開催されている。592,127㎡の敷地面積を誇るドイツ・フランクフルト国際見本市会場には、現在10の展示ホールと2つのコングレスセンターが設置され、歴史の長い「Festhalle(フェスタホール)」は、ドイツでも有数のイベント会場で、あらゆるイベントを開催してた。同社株の60%をフランクフルト市、40%をヘッセン州が保有。詳細情報はwww.messefrankfurt.com *2016年暫定数値

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