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- [Interview with Event Organizers] #5 TORYUMON「接点つくり、ハードルを下げる」
Interview with Event organizers #5 TORYUMON
九州を中心とした学生向けの起業促進イベント「TORYUMON」が、3月18 日に福岡で開催される。
主催は、シード・アーリースタートアップの出資を事業とするベンチャーキャピタルF Ventures。代表の両角将太さんは、昨年2月に福岡でVC を立ち上げるまで、サムライインキュベートに在籍、起業家向けのベンチャー支援イベントを年間200 本をこなしていたという。
「当時もいまも、イベントを運営しているというよりも、イベントというスタイルでコミュニティをつくる、というアプローチをしています」(両角さん)
ベンチャーイベントはいまでこそ渋谷や六本木、五反田と場所も広がりをみせ、毎日のように開催されるようになったが、両角さんがはじめた頃は黎明期。天王洲という立地にもかかわらず集客し、年間200 本の定期運営ができるまで、起業家と支援企業のハブを育てた経験を持つ。大きな成果の一例には、IBMBlueHub につながった提案がある。 ここでのベンチャー企業・大企業とのつながりや、リソースとなる人材・資金をつくる巻込み方のノウハウなどが基盤となり、VC として独立した。両角さんが次にしたかったことは、出身地である福岡で起業家をふやすことだ。特に学生の起業支援をしたいのだという。
「就職で福岡を離れてしまう学生が多い。選択肢の一つとして起業があることも知ってほしい」と、海外では技術ベースでの学生起業家が多く、大学数も多い福岡にはポテンシャルがあると話す。
今回主催する「TORYUMON」は、九州の学生を対象とし、登壇者にはCAMPFIRE 代表の家入一真氏や短期集中プログラミングキャンプTECH::CAMP を設立したdiv 代表の真子就有氏など福岡出身の起業家、福岡発ベンチャーの株式会社ヌーラボ代表橋本正徳氏、ウミーベ代表のカズワタベ氏、そして、最近福岡オフィス開設を発表したメルカリ代表の山田進太郎氏など、18 名の豪華なメンバーが集まる。
起業家が少ない現状について両角さんは「福岡では起業する学生が周囲に少なく、起業家との接点がないことでハードルを勝手に上げてしまっている」と起業に触れる場がないと指摘する。「TORYUMON」では起業した背景や起業家の雰囲気、感情など、ネットやSNS のテキスト情報では抜け落ちてしまう生の情報に触れることで、起業に興味を持ってもらえればと期待する。起業家には学生時代の話もしてもらうなど親近感を高める内容となりそうだ。
「起業家は守るものが少ない若い人からという持論もあります。まずは『TORYUMON』で生の情報に触れる、興味のきっかけをつくる場づくりからはじめて、福岡に学生起業家のムーブメントをつくりたい。世界に羽ばたく起業家を福岡、九州から輩出し、西から風が吹くと言われたいですね」
–Event Summary–
TORYUMON
2017 年3 月18 日(土)10:00-20:00
The Company(福岡市博多区)
対象:九州を中心とした起業・スタートアップに関心のある学生、学生起業家など
想定規模: ~ 200 名
主催:F Ventures
参加申込:http://eventregist.com/e/toryumon2017s?lang=ja_JP