2月15日、虎ノ門ヒルズフォーラムで『働き方を考えるカンファレンス2017「働く、生きる、そして」』が開催された。世界中で起こっている働き方のパラダイムシフトにおける最新情報を届けるという内容で、「働きやすい社会づくり」を支援し、様々な企業の「 働き方事例 」を共有、研究・体系化する一般社団法人at Will Workが主催。行政・企業・研究者・個人など、約600人が参加した。
経済産業省大臣の世耕弘成氏、慶應義塾大学名誉教授の竹中平蔵氏、ヤフー安宅和人氏、メルカリ小泉文明氏、少子化ジャーナリスト白河桃子氏、二枚目の名刺代表の廣優樹氏など、多方面から集まった登壇者は、ブースエリアも含めると54名。「採用・評価」、「マネジメント」といった企業側の視点だけでなく、「働く環境・ワークスタイル」、「理想の組織・働き方」といった雇用者と雇用主の関係性をひもとく雇用者側の視点を織り交ぜたテーマが設定され、さまざまな切り口から働き方の多様性について共有された。
CLOSING SESSIONに登壇した世耕弘成経済産業大臣は「働き方改革は、文化など不透明なものを変えていくベースになるもの。日本型の雇用変革は急務で、働き方を変えることと生産性をあげていくことを同時に進めていくべき」とし、自身も国会答弁の準備にかかる時間を管理しIoT、AI化を取り入れるなどしていると、IT化によるイノベーションの必要性にも言及した。また、「あるべき理想的な働き方が、一つではないことが重要」と選択肢のある働き方改革を提唱した。
同カンファレンスでは”グラフィックレコーディング”が導入され、セッションが終わるごとに参加者が会場に展示されたグラフィックレコーディングを撮影し、SNSに投稿するなど、情報収集に終わらず、アクションにつながる仕掛けがつくられ、リアルな場だけでなくフィード上でも働き方を考えるさまざまな議論が展開された。
at Will Work 代表理事の藤本あゆみさんは、「前向きに働きたい人が、好きなように働き方を選択できるよう、いまある不自由な状況を発信し、理想的な働く環境ができるように声をあげてほしい」とし、今後もカンファレンスなどのイベント活動やさまざまな場で働き方を考えていく。