2月28日、東京商工会議所板橋支部印刷情報分科会、東京都印刷工業組合板橋支部、板橋区印刷関連団体協議会が合同で、セミナー「印刷業だからこそデキる!客足を止める展示会テクニック」を実施。展示会プレゼンターで話し方講師も務めるシャベリーズ 代表の丸山久美子氏が講師を務めた。講演内容は、五輪開催により東京ビッグサイトの利用が大きく制限される「展示会業界2020年問題」、同氏が3000回の現場で培った「展示会独自理論」、展示会で成功するためのたった1つの方法、の3点で構成されていた。
五輪開催に伴う東京ビッグサイトの利用制限について日本展示会協会の資料などを用いて、詳細に説明。その対処方法として、他の展示会場に行く、自社で展示会をひらくなどが考えられるが、いずれも出展費用や集客力において課題があり、企業の売上・販売促進に深刻な影響があることを説明した。また、五輪開催後には出展に不参加だった企業の余剰な投資が展示会出展に戻ることによって、出展小間の確保が難しくなることや、資金力のある大企業との演出コストの差異によって、中小企業は厳しい競争を強いられることを予測。利用制限の間にも展示会出展を行い、五輪後に備えて効果的な出展方法を事前に計画・準備していくことの重要性を語った。
丸山氏の展示会独自理論とは、「展示会でイベントである、そのため日常のビジネスマナーのようにきちんとした応対よりも、フレンドリーに接するなど、場にあったマナーがないと客足は止められない」と説明。さらに、音量は大きくなくても、マイクとスピーカーを繋げることで、他の来場者の興味喚起をする。人がブースに入るまではマイクを入れずに、客を引き寄せるなどのコツも披露した。
また、自身が20歳からはじめた展示会のMCの経験から、現在では会社役員やお笑い芸人などにも教えている緊張を隠す準備中、本番前、本番中に使える120のテクニックから、笑いを入れながら話す技術、真心7:下心3で話すコツなどすぐに使えるものをを紹介した。
ワークショップでは参加者がグループに客足を止めるアイデアを出し合っていた。講演の最後には、展示会にいって集客の良いブースや盛り上がってるブースには必ずしくみがある。それを探して自分たちで取り入れるのが成功への近道と語り、多くの展示会場に足を運びお手本になる出展者を探すことをすすめた。