3月29・30日、東京ビッグサイトで「Slush Tokyo 2017」が開催される。
Slushは、2008年フィンランド・ヘルシンキで学生が主体となって開催し起業ムーブメントを起こしたスタートアップイベント。2015年にアジアでは初めて日本に進出し、「Slush Asia」として東京・台場で初開催、昨年は幕張メッセで行なわれた。3回目となる今回は名称を「Slush Tokyo」に変更し、東京ビッグサイトを会場に実施する。
コンテンツには、起業家によるスピーチでどこで成功し失敗したのかのストーリーを共有し次世代起業家の育てるメインステージ、メインステージ登壇スピーカーに質疑応答のできるSlush Cafe、スタートアップが参加するPitch Stage、インタラクティブなセッションが用意されるDialogue Stage、出展ブースが並ぶDemo Areaなどが展開される。
今回はメインステージにルノー・日産アライアンス会長兼 CEO のカルロス・ゴーン氏の登壇が決定。イベント2日目の30日10時のオープニングトークとして「自動車の先端技術がつくる新しい時代」をテーマに語る。
また、Uberの共同創業者兼取締役会長であり、起業ネットワークExpaの創業者兼代表取締役でもあるGarrett Camp氏が初日29日のオープニングセッションに、エンジェル投資家でUber アドバイザーの Steve Jang氏とともに登場するほか、ゲストスピーカーとして、ラクスル株式会社代表の松本恭攝氏、ラピュータロボティクスCEOカジャモーハン・モーハナラージャー氏、株式会社ジーンクエスト代表取締役の高橋祥子氏など約 60 人の著名人 がメインステージに立つ。
今月14日に行われた記者発表でSlush Tokyo の CEO Antti Sonninen氏は、Slush Tokyo参加のメリットとして、参加企業のSlush後の資金調達を紹介。初優勝したVMFiveは600万USD、FASTMEDIAは270万USD、FOVEは1100万USD、Alpacadbは275万USD、Astroscaleは3500万USDなど、それぞれ数億円規模の調達をしていることを発表した。
Sonninen氏は「いかに起業しやすい環境をつくるかがテーマ」とし、日本向けのコンテンツとしてBUREIKO Lunchの企画も発表、起業家が投資家や大手企業との対話に尊敬語の使用禁止をするというルールが設けられており、起業家に必要なチャレンジ精神をつけようというメッセージを込めたと解説した。また、参加した起業家へのヒアリングで人脈づくりへの期待が高かったことから、投資家とスタートアップの架け橋となるマッチングシステムを導入、スムーズにミーティングができるエリアを提供する。
今回のPitch Stageには最大規模の80社が参加。30日16時15分からピッチコンテストファイナルがメインステージで行われ、同日17時45分には優勝者が発表される。
スタートアップ・テクノロジーイベントとして参加することはもちろん、約400名の学生ボランティアによる企画・運営、他のビジネスイベントにはみられないステージ演出など、自走する運営体制やムーブメントを起こすイベントスタイルを体験しに出かけてはいかがだろうか。
Slush Tokyo 2017
会期:3 月 29 日(水)、30 日(木)10:00~18:00
会場:東京ビッグサイト
http://tokyo.slush.org