食の必殺仕掛人LBマーケット鈴木大介さん

コースケよーこのミュートを解除 第157回 2024年6月21日(金)12:00〜

L.B. Market株式会社(LBマーケット)の代表取締役である鈴木大介さんをゲストに迎え、彼の多角的な経営スタイルとその背景に迫ります。鈴木さんは、元ヴィジュアル系バンドのボーカルであり、家業の飲食店を継いで発展させ、キッチンカー等のイベント運営やコンサルまで行うという経歴を持つ異色の経営者です。「よーこ」ことイベントマーケティング編集長の樋口陽子と「コースケ」ことイベントレジストのヒラヤマコウスケさんが聞き手となり、インタビューは進行します。

コースケ・よーこのミュートを解除第157回 6月21日(金)12:00~


内容まとめ(生成AIによるまとめ、誤字脱字あり)

名古屋の食文化と自身の経歴

インタビューの冒頭では、鈴木さんの出身地である名古屋の食文化について語られます。名古屋特有の味噌を使った料理やモーニングサービスなど、名古屋ならではの食文化に触れつつ、鈴木さんの飲食業への思い出が語られます。

鈴木さんは、幼少期から飲食店の息子として育ち、10歳頃には家業を継ぐ意識が芽生えたといいます。しかし、17歳から音楽の世界に飛び込み、ヴィジュアル系バンドのボーカルとして活動しました。プロを目指して東京に上京し、ギタリストのMIYAVIと同じ事務所で活動するなど、音楽業界での経験も豊富です。

ビジュアル系バンド時代の鈴木大介さん(写真中央)

ビジュアル系バンド時代の鈴木大介さん(写真中央)

職人から商人へ

音楽活動を経て、鈴木さんは自身のアーティストとしての志向と商人としての志向の間で葛藤します。音楽活動を続ける中で、自分自身を売り込む力を身につけ、商人としての道を歩むことを決意します。その結果、家業を継ぎ、食の業界に戻ることになります。

イベント事業の立ち上げ

鈴木さんは、飲食業の枠にとどまらず、イベント事業部を立ち上げ、キッチンカーの手配やイベントを食で盛り上げる事業を展開します。彼のビジネスはBtoBへと発展し、食品製造業とイベント事業が密接に結びつく形で成長していきます。

特に印象的なのは、東北の震災から3年後に名古屋で行われた「東北屋台村」という社会実験的なイベントでの経験です。鈴木さんは山形県の米沢牛を使った料理を提供し、現地から仕入れた食材を使った商品を開発しました。この経験が、食品製造業とイベント事業のシナジーを生み出すきっかけとなりました。

大阪での成功と全国展開

鈴木さんのビジネスは名古屋だけでなく、大阪にも進出します。インテックス大阪でのイベントでキッチンカーの出店を始め、新参者としてビジネスの基盤を築きました。大阪の食文化と競争の激しい市場で成功を収めたことが、全国展開の足掛かりとなりました。

コロナ禍とキッチンカーの需要

コロナ禍でキッチンカーの需要が急増し、飲食業界の新たな潮流が生まれました。鈴木さんは、飲食店が家賃をかけずに人が集まる場所でビジネスを展開できるキッチンカーの利点を生かし、新しい形の飲食業を提案します。

食の安全とイベント運営

インタビューの終盤では、食の安全管理やイベント運営における課題についても触れられます。特に、キッチンカーやテントでの食の提供において、許可の申請や設備の正確さなどの重要性が強調されます。鈴木さんは、食に関わるイベントの安全性確保のため、知識と経験を活かして業界の発展に貢献しています。

鈴木大介さんの多岐にわたる活動とその背景にあるストーリーは、飲食業とイベント業界に新たな視点と可能性をもたらします。インタビューを通じて、鈴木さんの情熱とビジネスの洞察力に触れ、多くのインスピレーションを得ることでしょう。

本動画を通じて、鈴木大介さんの魅力と彼の手掛ける食関連イベント運営など、多角的なビジネスモデルの全貌をお楽しみください。

1)鈴木さんの自己紹介
2)協働組合、会社の取組み(イベント)
3)食関連のイベント運営の現在の課題とトレンド

動画URL:https://youtu.be/_vkuvLTe74k

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文字おこし

(自動文字おこしによるトークの概要・誤字脱字あります)

ヴィジュアル系バンドから食の必殺仕掛人へ、ゲスト L.B. Market 鈴木大介さん

皆さんこんにちは。イベントマーケティングのよーこです。はい。6月21日金曜日。157回目の「コースケ・よーこのミュートを解除」をお届けします。この番組はイベントレジストのヒラヤマコウスケさんとイベントマーケティングの樋口陽子が、イベント業界のプロをゲストに迎え、お話を伺う番組です。プロだからこそ語れるリアルな価値と、弁当の魅力についてお話いただきます。

さて、突然ですが、本日のゲストさんの出身地にちなんで、名古屋めしについて話しましょう。

私は一度、名古屋に出張に行った際、1日中名古屋めしを楽しんだ思い出があります。名古屋の食文化は独特で、特に味噌が多いですよね。

名古屋の食文化は味が濃いめです。例えば、味噌煮込みうどんや、名古屋独特のモーニングサービスもありますね。

名古屋の喫茶店では、コーヒーを注文すると、パンやその他のサイドメニューが一緒に出てくることがあります。名古屋のこの食文化について、ゲストの方にお話を伺いたいと思います。

さて、本日のゲストを改めてご紹介します。食の必殺仕掛け人、株式会社L.B. Market代表取締役の鈴木大介さんです。よろしくお願いします。

鈴木さん、まず自己紹介をお願いします。名古屋市北区にあるL.B. Marketは、1955年から祖母の代から続く飲食店を運営しています。私が3代目の大将として、全国に食文化を発信するために、イベント事業も行っています。

また、鈴木さんの個人的な話も伺います。鈴木さんは、5歳、6歳頃から飲食店の息子としての意識が芽生え、10歳頃からこの店を継ぐという意識が強まりました。

しかし、自分の好きなことをやりたいと思い、17歳から音楽の世界に飛び込みました。ヴィジュアル系バンドのボーカルとして活動し、18歳でプロを目指し、東京に上京しました。MIYAVIというギタリストと同じ事務所で活動し、ツアーにも参加しました。

その後、音楽活動を経て、現在は食とイベントを融合させた事業を展開しています。

本格的に音楽活動をしていて、少しご飯が食べられるくらいまでにはなっていたのですが、この世界で生きていきたいと思っていました。音楽をやっている方や、飲食店で包丁を握っている方は職人さんですよね。

その一方で、食の商品を販売する人は商人です。僕はアーティストだったので、職人である父の影響もあり、自分のことを自分で売りたいと思うようになりました。その頃、脂が乗っている時期に事務所を脱退し、自分で独立して事務所を立ち上げました。

独立した時には、商人としての自分と職人としての自分が戦っていました。マーケティング的には自分は商人だと気づき、自分で作ったものを売るのが楽しいと感じました。そこで、親の跡を継いで食の業界に入ることにしました。

職人から商人への転換は業界が違うだけで、根本は変わっていない感じです。自分で作った曲を売るのではなく、自分で作った卵焼きを売る感覚です。食べ物は文句を言わないので、自分で作ったものを感情を込めて売ることができるのです。そこで食の業界に飛び込んだのです。

音楽活動はやめましたが、音楽に携わることを続けたいと思い、イベント事業部を立ち上げました。人が集まるところで影響を与える存在として、音楽と食を融合させることを目指しました。キッチンカーの手配やイベントを食で盛り上げることを行っています。

結果として、アーティストからの依頼を受けてキッチンカーの手配をしたり、音楽イベントにフードをプラスしてお客様の満足度を高めたりしています。

マーケットの創業も鈴木さんが手掛けられたんですね。会社は12期目ですが、私は実家を継ぐ形で事業を大きくしたいという思いが強かったのです。しかし、親や職人集団の中で3年間頑張った後、独立して自分で飲食店を持ちました。その頃、リーマンショックやスマートフォンの普及、ECサイトの発展などの変化がありました。

飲食店でお客様を待つスタイルではなく、お客様の元へ出向くビジネスに変えていかないと戦えないと感じ、お弁当の事業を始めました。お弁当の事業を強化した結果、法人化し、ランチボックス(L.B.)マーケットが誕生しました。

LBマーケットの名前は、いろんなことにチャレンジしたいという思いから付けました。例えば、音楽関連の事業(Live Base)やキッチンカーの事業など、様々な事業に取り組んでいます。

食品製造の事業もスタートし、飲食店やイベント出店者からの依頼を受けるようになりました。震災後の名古屋市の社会実験で、東北の震災を知ってもらうための「東北屋台村」に出店しました。そこで米沢牛を使った料理を提供し、周りの出店者とも仲良くなり、ビジネスパートナーが増えました。

盛岡冷麺の卵を作ってほしいとか、チャーシューを仕込んでほしいとか、仙台の牛タンの味噌漬けを作ってほしいとか、牛タンカレーを作ってほしいとか、会期中3ヶ月間で私たちのビジネスがBtoBに派生し、何もないところからビジネスが広がるのは非常に面白いと思いました。

お弁当の件に関連して、事業を伸ばしていけばもっと広がると感じ、すぐにイベント事業部を立ち上げました。自分たちで出店することで、お客様に直接アプローチでき、販売者が増えるという販促ツールになると感じました。

そこがイベント事業のきっかけです。出店者さんたちのBtoBに具体的な課題はありましたか?特に食に関するイベントでは、雨が降るとお客様が減るなどの不確定要素が多いです。仕入れた商品が余るとロスになりますし、仕入れが少ないと機会損失になります。バランスが難しいのです。

私たちはメーカーとして数を調整したり、冷凍食品やレトルト商品にすることができ、管理の幅が広がるので喜ばれました。これがイベントと食品製造を結びつけるきっかけでした。

仕入れや卸の最適化のパートナーとして見られているのですね。その2社から救世主と呼ばれました。

イベントをやっていくとお客様がついて、BtoBのビジネスが発展し、地方で力をつけてその場所に名古屋からお客様を呼ぶことを考えました。最初のイベントは名古屋ではなく大阪で立ち上げ、インテックス大阪でイベント関係のフードの仕事を広げました。

インテックス大阪でキッチンカーの出店を始め、新参者としてビジネスに揉まれながら経験を積みました。やがてキッチンカーの手配を依頼されるようになり、大阪でイベントを成功させました。

大阪は食の台所と言われる場所で、進出には実績と評価が必要です。食品製造とランチボックスの事業があったことで、大阪のイベント主催者やテレビ局、制作会社と繋がりがありました。お弁当を通じて信頼を築き、イベントの相談を受けるようになりました。

どんどん多角的になっていったストーリーがわかりやすいですね。本当に食の必殺仕掛け人という言葉がぴったりです。

イベントマーケティングでも、渋谷のお祭りで夜市のような企画を考えています。食のイベントでは安全性や夏の暑さ対策などが重要です。鈴木さんに相談してアドバイスをいただいています。特にコロナ禍でキッチンカーが急増し、需要と供給のバランスが崩れている状況です。

飲食店では家賃がかかりますが、イベントは人が集まる場所に行くので儲かると考えられがちです。しかし、知識不足や許可の申請、設備の正確さなどを確認する必要があります。事故が起きる現場が多く、食の安全管理が重要です。

主催者がキッチンカーを選ぶ際にも、知識のある人間が必要です。イベント主催者の方々には、鈴木さんのアドバイスをぜひ取り入れていただきたいです。

大阪だけでなく、全国対応しているので、イベントの際にはぜひ鈴木さんにご相談ください。あっという間に30分が過ぎ、貴重なお話をありがとうございました。

本日のゲストは株式会社L.B. Market代表取締役の鈴木大介さんでした。ありがとうございました。

次回は6月28日金曜日にお会いしましょう。イベントマーケティングのFacebookページやYouTubeチャンネルの登録をお願いします。ご視聴ありがとうございました。

 

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