ココが足りない日本のイベント 海外と日本の違い、外国人を集客するには ゲスト:ベルギー政府観光局 ダミアン・ドームさん

ココが足りない日本のイベント 海外と日本の違い、外国人を集客するには ゲスト:ベルギー政府観光局 ダミアン・ドームさん



コースケ・よーこのミュートを解除第143回 3月1日12:00~

ベルギー観光局の本支局長として、在日外国観光局協議会(ANTOR-Japan)会⾧として日本のアウトバウンドを牽引してきたダミアン・ドームさん。その後愛知県の国際展示場のAICHI SKY EXPOを経て、日本政府観光局のアドバイザーなどインバウンドも経験。海外と日本のイベントの違い、日本のイベントに外国から集客するのに足りないところ…など、おうかがいします。

1)ダミアンさんの紹介とキャリア
2)現在のMICEの状況インアウト
3)海外と日本のイベントとホスピタリティの違い、外国人を日本のイベントに招致するには、

1992年来日
1995年~2000年東京日仏学院フランス語講師
2000年より観光業界に入り、ベルギーで日本語アシスタント・ガイド、帰国後は近畿日本
ツーリストにて海外法人及びインバウンド営業を担当。
2005年ベルギー観光局入局、2006年からワロン地域・ブリュッセル首都圏日本支局局⾧と
して日本市場にてベルギーの魅力を発信。
2012~2016の5年間、在日外国観光局協議会(ANTOR-Japan)会⾧を務め、会⾧として観光庁「普遍的な日本の魅力」の再構築・発信に関する検討会や海外市場における沖縄観光ブランド横策検討委員会など、国内外の多数の観光ミッションに携わる。
2018~2023愛知県国際会議展示場株式会社
(Aichi Sky Expo)にて、広報兼地域連携部⾧としてMICE産業で活動。
2023~フリーランスとしてベルギー観光局日本マーケットコンサルタントや日本観光庁インバウンドMICE事業観光専門家として活動中。
観光の可能性を広げるために、インバウンド、アウトバウンド、国内旅行それぞれのニーズに合わせたブランディングやターゲティングについて定評がある。



内容まとめ

(生成AIによるまとめ、誤字脱字あり)

今回のトーク番組「コースケ・よーこのミュートを解除」では、ベルギー政府観光局のマーケティングコンサルタント、ダミアン・ドームさんをゲストに迎え、「ココが足りない日本のイベント – 海外と日本の違い、外国人を集客するには?」というテーマでお話しいただきました。

ダミアン・ドームさんのキャリア

ダミアンさんは33年前に来日し、それ以来日本でのキャリアを積んでいます。日本の旅行業界でランドオペレーターや旅行会社に勤務した後、ベルギー観光局の局長として12年間活動。さらに、AICHI SKY EXPOで広報や地域連携の担当としても活躍され、現在は観光庁のイベント事業のアドバイザーも務めています。

日本と海外のイベントの違い

ダミアンさんは、日本のイベントは真面目すぎてエンターテイメント性が足りないと指摘します。海外のイベントでは、空港に降り立った瞬間からイベントの雰囲気を感じられるような工夫がされており、地域全体が連携してイベントを盛り上げています。例えば、ラスベガスのIMEXでは、空港から会場までの移動中にイベントの広告や案内が至るところにあり、スムーズに会場まで行けるようになっています。

地域連携の重要性

ダミアンさんは、地域連携が日本のイベントに欠けていると感じています。国際的なイベントとしての魅力を高めるためには、会場全体の演出やホスピタリティの向上が必要です。レセプションでのエンターテイメント要素の追加や、空港から会場までの案内を充実させることで、参加者に「ワクワク感」を提供することが重要だと述べています。

大阪万博への期待

今後、大阪万博に向けて、こうした改善が期待される中で、ダミアンさんはベルギーパビリオンの準備を進めています。コンテンツの詳細はまだ発表されていませんが、素晴らしいものになることが期待されています。日本の「おもてなし」に加えて、温かさやワクワク感を提供することが求められています。

まとめ

今回のインタビューを通じて、日本のイベント業界がさらに国際的な魅力を持つためのヒントを得ることができました。ダミアン・ドームさんからの貴重なアドバイスを元に、今後のイベント企画に活かしていきたいと思います。次回もどうぞお楽しみに。イベントマーケティングFacebookページとYouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いします。ご視聴ありがとうございました。



動画URL:https://youtu.be/_8r2bpeMZcU

 コースケ・よーこのミュートを解除 他の動画

文字おこし

生成AIのため誤字脱字あります。

皆さんこんにちは、イベントマーケティングのよーこです。コースケです。今日は3月1日金曜日、第142回目の「コースケ・よーこのミュートを解除」が始まりました。この番組は、イベントレジストのヒラヤマコウスケさんとイベントマーケティングの樋口陽子が、イベントの中の人やプロをゲストにお呼びしてお話しする番組です。プロだからこそ語れるリアルな価値やイベントの魅力をお話しいただきます。

よーこ:今日はいつもと立ち位置が逆で、なんだか不思議な感じがしますね。

ヒラヤマ:そうですね。オンラインでも立ち位置の違いって気になるものですね。

よーこ:そうなんです。なんか落ち着かなくて。

ヒラヤマ:でも、まあ大丈夫です。最近、街中に海外からの旅行者が増えてきたなと感じます。ヒラヤマさんは、企業ミーティングやインセンティブで印象に残っている国や場所ってありますか?

ヒラヤマ:僕はアメリカですね。昔、インセンティブでアテンドすることがあって。

よーこ:ヒラヤマさんが企画で?

ヒラヤマ:会社企画で、インセンティブ担当が営業的な立場でアテンドすることが多かったですね。日本のトップクライアントを連れて行って、本社のエグゼクティブとミーティングをしたり。

よーこ:それはイベントですね。グローバルなので、世界中からお客さんが来ていたんですね。

ヒラヤマ:そうですね。話題の場所をツアーする感じでした。

ーー今日はそんなプロの方をゲストにお呼びしています。山さんのご経験と合わせて、「ここが足りない日本のイベント、海外から集客するには」というテーマでお話を伺っていきたいと思います。では、早速ゲストの方をご紹介します。本日のゲストはベルギー政府観光局のダミアン・ドームさんです。おはようございます。

ダミアン:おはようございます。

ーーーダミアンさんとは、AICHI SKY EXPOのオープニングの時にお話を伺ったことがあります。現在はベルギー政府観光局でマーケティングコンサルタントをされているとのことですので、久しぶりにお話を伺えるのを楽しみにしています。よろしくお願いします。

ダミアン:よろしくお願いします。

ーー今日はダミアンさんに「ここが足りない日本のイベント、海外から集客するには」について、これまでのご経験からヒントとなるアイデアをお話しいただきます。改めて、ダミアンさん、いつから日本にいらして、現在のコンサルタントとしての活動について少しご紹介いただけますでしょうか。

ダミアン:いつからと言われるとショックだね。数字が大きくなって33年前に日本に来ました。ずっと住んでいて、人生の半分以上は日本です。見た目は外国人だけど、中身は日本人です。最初は日本語を勉強して、その後たまたま日本の旅行業界に入りました。最初はランドオペレーターとして、ベルギーで手配する会社で働いていました。その後、日本の大手旅行会社に3年間勤めました。バブルの時期だったので、インバウンドやベルギーの経済ミッションに携わることができました。その後、ベルギー観光局の局長から誘われて、12年間局長を務めました。しかし、予算の関係で観光局の活動が縮小され、私はAICHI SKY EXPOで5年間働きました。日本で一番新しい会場で、広報と地域連携を担当しました。その後、観光庁のイベント事業のアドバイザーとして活動しています。

ーーなるほど、ありがとうございます。インバウンドやアウトバウンド、マイスを中心に展開されてきたとのことで、お話を伺いました。現在のマイスの状況や2025年の万博に向けた動きについてもお聞かせください。

ダミアン:インバウンドに関しては、一般の観光客はコロナ前の水準を超えてきていますが、中国からの観光客はまだ戻ってきていません。インバウンドマイスについては、日本ではあまり見かけないですね。日本国内のイベントに海外からの出展者はいますが、本当に国際的なイベントは少ないです。例えば、ラスベガスで開催されるような大規模な国際イベントは日本にはほとんどありません。



ーー確かに、日本では国際的なイベントは少ないですね。特に会場内の公用語が英語であるイベントは少ないです。国際イベントとしての基準が高いですね。

ダミアン:そうですね。ベルギーでは、オランダ語、フランス語、ドイツ語が公用語ですが、ビジネスの場では英語が主流です。日本のイベントももっと国際的になるためには、英語を取り入れる必要があると思います。

ーーそうですね。日本のイベントの良いところもたくさんありますが、海外から見て足りないところや改善点は何でしょうか。

ダミアン:日本のイベントは大人しすぎるし、真面目すぎます。良いことですが、もう少しエンターテイメント性を取り入れる必要があります。例えば、オープニングパーティーなどでの演出が足りないと感じます。もっと印象に残る瞬間を作ることが大切です。

ーー確かに、もっとエンターテイメント性を取り入れることで、参加者の記憶に残るイベントになると思います。

ーーさっき言われたラスベガスとかが国際会議やマイスが多いのは、やっぱり街自体がエンターテイメントの中心だからですよね。それって結構重要なポイントだと思います。

ダミアン:そうですね。僕もAICHI SKY EXPOの開業前に、ラスベガスのIMEXに行ったんですけど、街全体がエンターテイメントで、空港に降り立った瞬間からIMEXの広告が至るところにありました。会場に向かうシャトルバスもすぐに見つかり、飛行機から降りた瞬間にイベントが始まっているような感じでした。これは地域連携の一環として非常に大切だと思います。

ーー確かに、日本のイベントではそういう体験は少ないですね。東京ビッグサイトで開催されるイベントでも、成田や羽田に着いてから会場に着くまでの案内が不十分なことが多いです。

ダミアン:そうですね。日本のイベントは真面目すぎて、エンターテイメント性が足りないところがあります。例えば、空港に着いた瞬間からイベントの雰囲気を感じられるような工夫が必要です。また、日本の広告料金が高すぎることも問題です。地方ではもう少しやりやすいかもしれませんが、東京では高い広告料金がネックになっています。

ーー沖縄のイベントでは空港広告をジャックしていた例もありますが、東京ではコストが高くて難しいですね。

ダミアン:そうですね。でも、インバウンドや国際会議をもっと誘致したいなら、国や地域との連携が必要です。例えば、東京オリンピックの時も空港から会場までオリンピックの雰囲気を感じられるようにするべきだったと思います。今年のパリオリンピックでは、シャルル・ド・ゴール空港からパリ全体がオリンピック一色になるでしょう。日本もそういう取り組みが必要だと思います。

ーー確かに、東京では見ない光景ですが、それがあると街全体がイベントの一部になるんですね。

ダミアン:そうです。日本の「おもてなし」は素晴らしいですが、もう少しエンターテイメント性やホスピタリティを加える必要があります。イベントのレセプションでも、もう少し温かさやワクワク感を提供することが大切です。

ーーなるほど、ホスピタリティとおもてなしは違うということですね。イベントに温かさやワクワク感を加えることで、参加者がまた来たいと思うような体験を提供することが重要です。

ダミアン:そうですね。それが大阪万博で変わることを期待しています。大阪府や大阪観光局が進めているプロジェクトが他の地域と比べても進んでいるので、期待しています。

ーー大阪のホスピタリティはまた東京とは違うでしょうし、関西全体が主役になるイベントですから、そこで変わることを期待しています。

ダミアン:そうですね。ベルギーもパビリオンを出展する予定で、現在その準備を進めています。コンテンツの詳細はまだ発表できませんが、素晴らしいものになると思います。

ーー楽しみにしています。ベルギーのパビリオンの内容が発表されたら、また教えてください。ありがとうございました。

ダミアン:こちらこそ、ありがとうございました。

ーー今回はダミアン・ドームさんに海外から見た日本のイベントの改善点についてお話しいただきました。次回もお楽しみに。イベントマーケティングFacebookページとYouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いします。ありがとうございました。

 

 

 



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