月刊イベントマーケティングとは、MICE研究所とは

イベントマーケティングとMICE研究所 コンベンション研究会の講演内容

イベントの専門紙「月刊イベントマーケティング」を創刊にいたった経緯やミッション、MICE研究所の取組みについて、田中力が語っています。7月2日のコンベンション勉強会の自己紹介でもお話したところのまとめです。

0:00  月刊イベントマーケティングについて
02:18 MICE研究所について
05:56 BACKSTAGEの紹介(イベント関係者向けカンファレンス)
06:13 編集長に叱られる (イベントの未来をつくる105人コミュニティ)
06:36 コースケ・よーこの不要不急な話(毎週金曜12:00から生放送+Podcast)

ーーーー
月刊イベントマーケティングというメディアと
会社名であるMICE研究所について説明していきます。

月刊イベントマーケティングを作る時に何を考えたか

まず考えたのは、「みんな、なぜイベントをやるんだろうか」ということ

例えばその理由に「販売促進」であるとか、「知名度向上」であるとか「ブランディング」であるとか、色々な理由・目的があると思うが
みんな「マーケティング」と言われることなんじゃないかと考えました。

それではイベントをマーケティング視点で考えていくと、新しいイベントの形ができるのかなといういう風に考えました。
具体的にはなにが必要なのかなというと、イベントのゴールを考えたり、効果測定をしたり、イベント最適化はどういう風にしたらできるんだろうかということをやっていくのが、私たちの使命だ、と考えてそこで”フェイス トゥ フェイスを科学する”という、月刊イベントマーケティングのキャッチフレーズができました。

紙面の月刊イベントマーケティングという題字の上に小さく
”Face to Face を科学する”って書いてあります。

実際にどう科学するというと
紙面ではマーケターの人を主役にしています。実際にイベントを開催する主催者さんや
イベントにお金を払っている人たちです。

マーケティングの媒体ということでもあるので
イベントとは関係ないデジタルなマーケティングのことも取り扱っていて、その中でイベント
を考えています。

それから、新しいテクノロジーというものも重要なコンテンツになっていますし、海外情報に強いのも特長だと思っています。
イベントをマーケティング戦略おなかで考えているので、ロジックの部分の深堀りも多いですね。
業界紙なんですが、クライアント企業の社長さんはあまりでてきませんw

MICE研究所という会社名

なぜMICE研究所なのかというと
MICEの定義というと
M=企業会議ミーティング
I=インセンティブトラベル
C=国際会議・コンベンション・コングレス
E=イベント・展示会

という4種類のイベントの総称です。
私はこの定義はあまり好きではないのですが、まあそういう説明が一般的です。

ともあれ、なぜ4つのイベントを一つの分野にまとめるのか理由を考えると
同じ会場を使うから、宿泊をともなう、消費金額が大きく観光振興になる、イベント関係会社が共通している
といった理由がありますが、これらはすべて業者側・サプライヤー目線ではないかと思うのです。

イベント・MICE分野が盛り上がるには、お金を払ってイベントを開催する人に、メリットをださなければいけません。業者側が潤うことも大切ですが、お金を払う方々のメリットの方が大切だと。

そうなるとMICEという分野を一括りにすることでこういうメリットがある、ということを提示していかないといけないんですよね。イベントする側の人たちにとって一つになると、どんないいことがあるのか。

国際会議を主催している人、販促イベントをやっている人、それぞれまったく違う仕事の仕方だったり考え方だと思うのですが、そういう人たちに共通してメリットになるのは、イベントを開催するノウハウとか、横断的な効果測定とかができるといいのではないでしょうか。

顧客や見込み客がイベントに来てくれた効果って、すぐに売上があがるということだけでなく、もっと長期的なもの。例えばブランディングしたことによる販売促進、優秀な提携先との新サービスの提供、優秀な人材の確保などいろいろなものがあると思います。イベント関係の取引先をまとめて管理することで、スケールメリットを活かした価格交渉などコストメリットもでてきます。

イベント開催のための小さくない費用に対してその対価をどうだすかということですね。

そのようなことを考えると、これもFace to Faceを科学することで、解決できるのではないかと思います。

具体的にどういうことをやっているかというと

イベントの舞台裏の人をステージにあげてノウハウを聞き出す
BACKSTAGEというイベントを1年に1回開催しています。

編集長に叱られる、というのは「イベントの未来をつくる105 人」というコミュニティで編集長の樋口が担当しているセッションです。イベント界隈、マーケティング界隈で活躍する、気になる人にお話をうかがっています。

それからコロナの時期にはじめたYouTube の発信のなかで
コースケ・よーこの不要不急な話という、お昼の校内放送のような番組を生放送しています。
イベントって不要不急なものの1つにあげられてしまっているんですけど、実は不要不急のことこそ一番大事というようなアンチテーゼです。編集長の樋口とイベントレジストのヒラヤマさんがホストで、毎回ゲストをお迎えしています。ポッドキャストでも配信しています。

あとはせっかくイベントってやるのであれば
”楽しい”というのも重要なキーワードだと思います。

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