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NTTe-Sportsが秋葉原に「eXeField Akiba」を開業 ICT × eスポーツの交流施設
- 2020/8/13
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株式会社NTTe-Sportsは、秋葉原UDX内に「ICT×eスポーツ」を通じて新しい文化・社会を創造する交流施設「eXeField Akiba(エグゼフィールド アキバ)」を2020年8月11日(火)に開業した。
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内覧会冒頭の挨拶に立つ株式会社NTTe-Sports 代表取締役副社長 影澤潤一さん
NTTe-Sportsは2020年1月に設立し、ICTとeスポーツをかけ合わせて地域活性化をするというミッションを掲げている。同社は現在「施設事業」「サポート・教育事業」「プラットフォーム事業」「イベントソリューション事業」「地域活性化のコンサル事業」の5つの事業を展開している。
eスポーツ・最先端の技術、新しい商材をかけ合わせて共創を目指す
施設事業として新たに開業した「eXeField Akiba」では、最先端のICTと最新の機材を備え、人と人、地域と地域を繋げる拠点とすることで、幅広い層へのeスポーツの文化の定着とコミュニティの形成、eスポーツ関連技術の発展を目指した施設運営を推進していく。
コロナウィルス禍の状況を踏まえオンラインイベントの配信に特化した施設であり、他の地域で同様の施設を作りたい方々にとって参考にしてもらえるようなショールームでもあると考え、施設の提案を行うための拠点という位置づけも兼ねている。
用途に応じてカスタマイズできる施設機能
同施設は大きく分けて「ICTエリア」「配信エリア」「プレイエリア」「カフェエリア」の4つのエリアに分かれている。また、受付では非接触型の会計などコロナウィルス禍においての配慮も充実している。
受付
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eXeField Akiba 受付の様子
※画像は内覧会時のためスタッフが3名立っているが、普段は基本的に無人での対応を行う。
アルコール消毒・検温といった基礎的な設備の他、会員登録や料金表の案内に関してはNTT東日本のクラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」のコミュニケーションロボット「Sota」を採用し、非接触型の接客を推進している。
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NTT東日本のクラウド型ロボットプラットフォームサービス
「ロボコネクト」のコミュニケーションロボット「Sota」
また、店内の混雑状況を確認できるソリューションも取り入れ、滞在者数が一定数の人数に達した場合は入店制限を行う等のコロナウィルス感染拡大防止に努めている。
会計は基本的にキャッシュレスとしているが、現金対応も可。自動釣銭機を導入しており、現金での支払に関しても非接触という徹底ぶりだ。
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現金でのやりとりを行うための自動つり銭機。非接触型の対応を徹底している。
ICTエリア
ICTエリアでは、最先端の商品・技術を展示しているだけではなく、実際に体験できるスペースとなっている。新しい技術の実証実験や商品開発、ユーザーからのフィードバッグを得る場としても利用できるようになっている。
画像解析でピースサインを検知して撮影することができる富士フイルムのAIチェキ。撮影した写真はイベントごとでの入館証などの用途への活用も想定している。
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ピースサインを検知してシャッターを切る事ができるAIチェキ
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AIチェキの写真は入館証などにも活用できる
内覧会では筑波大学と共同で行っている「eスポーツと脳科学」の実証実験を行っている場面も見られた。
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ICTエリアでは筑波大学と共同で行っている研究の実証実験が披露された
配信エリア
昨今のコロナウィルス禍により、オフラインからオンラインイベントへのシフトが加速している。eXeField Akibaでも施設の特徴として配信に力を入れている。
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XeField Akibaの配信エリアの様子
充実した配信機材・IPプロダクションを完備しているため、「eXeField Akiba」を拠点とした全国各地を繋ぐオンラインイベントの開催やYoutube等のインターネットLIVE配信が可能。また、会場内にある全 16台のモニターに対しても同様にフレキシブルに映像・音声を出力できる。
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配信エリアの様子
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配信エリアは充実した配信機材・IPプロダクションを完備
今後配信を予定している方々や、同様の施設オープンを検討している方々の参考になるようにと、オペレーション卓は普段から写真のような配置にしており、配信関連等の機材ラックもあえて目に触れる場所に設置している。
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機材ラックも店内の目に触れる場所に設置し、ショールームとしての機能をもたせている。
プレイエリア
プレイエリアには 横幅6.7m✕高さ2.4mピッチ幅1.9mm(推定300インチ超)のLEDビジョンを設置。
鮮明な映像だけではなく細かな文字まで映し出すことも可能で、ビジネスシーンにおけるプレゼンテーションなどの場面での活用も期待できる。16:9よりも横長な形状のため、対戦ゲーム等では中央にゲーム画面、両サイドにプレイヤーの画像、というような出力方法も可能。
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プレイエリアの大型スクリーンは色鮮で細かな文字も鮮明に映し出す事ができる
収納と展示を兼ね備えたラック等、店内は様々なレイアウトに対応できる工夫がなされている。
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プレイエリアのラックは収納と展示を兼ねる
特徴的なのは三角形のテーブル。このテーブルを組み合わせてスペースを有効活用しつつ様々なレイアウトを作ることが可能。床面にはテーブル設置のガイドになるよう、グリッドラインが引かれている。
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三角形のテーブルがフレキシブルなレイアウトを実現
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店内の床のグリッドライン
カフェエリア
銀座スエヒロとのコラボにより運営するカフェエリア。イベントに合わせたオリジナルメニューなどの提供も想定している。
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銀座スエヒロとコラボしたカフェエリアの様子
アプリを使用して画像を取り込み、ロゴなどをプリントできるラテアートマシンを設置。鮮明にプリントされたロゴはイベントで話題になりそうだ。
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カフェエリアではアプリを使用してラテアートの提供が可能
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カフェエリアで提供可能なロゴ入りのラテアートはイベントの目玉となりそうなアイテムだ。
新しい内見の形への取り組み
施設を作る際に作成した3Dデータを活用した「VR内見」も披露。コロナウィルス禍の影響で実際に現地を訪れての内見はハードルが高いが、そんな中でも会場の実際の雰囲気を感じてもらえるように工夫した。
内覧会に登壇した株式会社NTTe-Sports 代表取締役副社長の影澤潤一さんは「VRと言うとリアルの代替といったイメージが強くあるが、VRの空間だからこそできる協賛企業の広告ジャックや、スモークをたくといったリアルでは難しいアレンジも可能になる」と語った。
「地元をアピールするコンテンツとしてeスポーツを活用できるシーンの共創」
同施設の開業を踏まえ、地域との交流や今後の予定について株式会社NTTe-Sports代表取締役副社長の影澤潤一さんに話をうかがった。
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株式会社NTTe-Sports 代表取締役副社長 影澤潤一さん
−−街おこしイベントや各地との交流イベントなどについて、期待することや具体的に予定があれば 教えて下さい
影澤 コロナウィルス禍の影響が出る前は、地元のお祭りや青年会の集まりなどへ若い方向けのeスポーツを取り入れたいという声が多くありました。リアルで集まることが難しくなり集まる場所の中心がオンラインとなった今、eスポーツを通じて地元を元気づける、地元の特産などをアピールする、ということを如何にして行えるかという事を、地元と一緒になって考えたいと思っています。
うまく行くようであれば、ふるさと納税などを活用したり地元の特産品を売り込むイベントのようなものも行っていき、それを観てもらうためのコンテンツとして、eスポーツを活用していけるのではないかと考えていて、そういったシーンを地域と一緒に作って行ければと考えています。
eXeField Akibaでの今後のイベント予定
eXeField Akibaでは、現在以下のようなイベントを予定している。
&GAMES
株式会社スターダストプロモーション、株式会社サイコー!との共催イベント。ゲームの「コミュニケーションメイクパワー」と「芸能」「テクノロジー」をかけ合わせた、新たなエンターテイメントを提供予定。(2020年度 下期予定)
企業対抗リーグ
2020年6月から開催してきた「eスポーツ企業対応戦」を、「eスポーツ企業対抗リーグに拡大し、開催数・チーム数もグレードアップして展開する予定。(2020年度 下期予定)