イベントレポート
それって地域のためになる?同じ想いでイベントづくり ー 第9回ふるさとチョイス大感謝祭
全国約130の自治体の特産品や伝統工芸等が集まる「第9回ふるさとチョイス大感謝祭」が11月11日と12 日にパシフィコ横浜で開催、1万4000 人以上が来場した。
日本最大級のふるさと納税イベントであるが、ふるさと納税の促進目的ではなく、「寄付をいただいた方に直接感謝を伝える場が欲しい、という自治体担当者の声が、ふるさとチョイス大感謝祭のはじまり」と主催する㈱トラストバンクの山本工人さんは話す。
生産者の想いを各出展ブースで直接聞けるだけでなく、会場各所に地域と来場者をつなぐポイントを用意。今回のテーマ“ 縁JOY! にっぽん” を具現化した。
最初に目にする会場マップは「地域の声掲出ボード」とも呼ばれ、出展している各自治体のPR や担当者の想いを込めた手書きメッセージが一面に貼られている。ダーツが刺さった自治体ブースに訪問する「ダーツの旅」、ガチャで当たった地域の特産品を貰える「ご縁だるまガチャ」など偶発的な出逢いも演出している。
そのほか、ワークショップ、試食イベントも実施。キッズコーナーも返礼品の畳やおもちゃで構成されていた。ステージイベントは、ニコ動でも配信。企画内容にはドワンゴの意見も取り入れ新たなユーザーへ訴求も目指した。
運営を統括する㈱昭栄美術の飯田岳さんは「企画段階からご一緒させていただくにあたり、自治体の方やトラストバンクさんの想いを共有」そのためにふるさとチョイスのサイトや同社の書籍を熟読したという。
山本さんは「企画打合せの段階で安全で円滑な動線も踏まえた内容にするなど、イベントのプロの視点が入るので助かります。」
コンセプトの理解や想いを共有した上でそれぞれの知見を活かして、常に進化しているふるさとチョイス大感謝祭。次回は節目の第10回開催、さらなる進化が見られそうだ。