イベント未来予測2021-3

2021年、イベントビジネスはコロナ禍の苦境をどう乗り越えていくのか。
月刊イベントマーケティングがお届けする、新春企画「イベントビジネスの未来予測2021」。
この企画では、紙面取材やイベント企画でお世話になったイベントビジネスの当事者や分野の有識者の皆さんに、この1年の変化予測を伺います。

【ケータリング】
株式会社Yuinchu/株式会社Pooka.(Mo:take)
Mo:takeヘッドシェフ/ディレクター
坂本 英文さん

株式会社Yuinchu/株式会社Pooka.(Mo:take) Mo:takeヘッドシェフ / ディレクター 坂本 英文さん

<keyword>

  • 変革
  • 柔軟
  • 広視野

−−2020年を総括すると、どんな1年でしたか?

今までの当たり前が当たり前ではなくなり、永続的に続くことなんてないことを実感し、社会に対しての自分たちの立ち位置、存在、やりたいことを今一度見つめ直すきっかけとなりました。 そして物事の本質を見つけそれに対して何が必要なのかを考え、「食」というキーワードで表現し実現させるという使命感をさらに強く意識しなければいけないと考える年となりました。

−−貴社のイベントビジネスにおいて、 2021年に予測されるユーザーのマインド シフト、ニーズの変化は?

今まで一般的だった大きな会場に大勢の参加者が来場するというスタイルが、このコロナ禍で配信などオンラインでの実施という方法を用いたスタイルになったことにより、イベント自体もこれからの主流とされているネット上とネット以外の場所など、垣根を超えたOMO(Online Merges Offline)のオンラインとオフラインの共存した新しいスタイルができてくると思います。

−−2021年に進化・深化していくこと、していきたいことを教えてください

生活の中では切っても切り離せない「食」だからこそ「食」の価値を今以上に上げていきたいと思っています。

イベントのスタイルも変化していくことにより今までのケータリングだけではなくプロデュースも一つの軸としイベントコンセプトに添ったもの、イベントのテーマに興味を持ってもらう窓口としての「食」の提案、そして新しいスタイルとなるであろうオフラインとオンラインを「食」でつなぐという事を強く意識していきます。

−−さいごに、ご自身に起こった変化を一言

コロナ禍をきっかけとして幅広い視野、本質は何かを追求する意識が増しました。

 

【イベントDXプラットフォーム】
bravesoft株式会社
eventech unit
CS事業部長 岡 慶彦さん

bravesoft株式会社 eventech unit CS事業部長 岡 慶彦さん

<keyword>

  • イベントDX
  • イベンテック
  • 恒久的にハイブリッド

−−2020年を総括すると、どんな1年でしたか?

一言で言うと「数年後にタイムスリップした1年」だったと思います。正直、イベントDX化がここまで進むのはもっと先の話しだと考えていましたが、オンラインイベントが当たり前になりイベンテック時代になりました。

ワクチンが世界中に行き渡り、リアルイベントが不自由無く行える時代に戻っても、イベントが恒久的にハイブリッド化を続けていく時代になると考えてます。ようやくイベントの価値が証明されていく時代になるんだなと感じる1年でした。

−−貴社のイベントビジネスにおいて、 2021年に予測されるユーザーのマインド シフト、ニーズの変化は?

イベントは恒久的にハイブリッド化すると予測している中、2021年前半のイベントがオンライン化される事は既定路線です。

後半「コロナ後」のイベントがどうなるかに焦点を当てると、ワクチンが有効であればリアルを選択する人も戻るが、オンラインなら旅費や滞在費が浮きより多くの参加者が選ぶのも事実で、主催者にとっても参加者の数を増やし、収益を伸ばす機会にもなる為ハイブリッドイベントが「新常識」になる時代に変化していくと考えています。

−−2021年に進化・深化していくこと、していきたいことを教えてください

イベントテックツールも進化(深化)します。常に新しい体験を提供するイベントは、オンラインでもオリジナリティを追求し競合との差別化が必要です。

独自ドメイン・サイトデザインの自由度、簡単な配信、気軽なマッチング、高度な分析、MA連携、リアルが復活した場合、参加者体験を充実させるべくモバイルアプリケーションも必要不可欠、リアルとオンラインの情報を一元管理し・分析や主催運営を進める事も必要になります。

eventosでこれら実現可能ですので、是非ご連絡ください!更に進化(深化)していきますので引き続きよろしくおねがいします!

−−さいごに、ご自身に起こった変化を一言

飲み会が減って健康になったですかね。(笑)変化を楽しみ順応できる企業や人が幸せになれる時代なのだと感じています。

 

【印刷物】
ブライター・レイター
代表 山下 潤一郎さん

ブライター・レイター 代表 山下 潤一郎さん

<keyword>

  • マーケティングのエフェメラ化
  • 残る施策/残す施策
  • アナログの逆襲

−−2020年を総括すると、どんな1年でしたか?

考え方や行動、判断基準、時間の使い方など、様々な変化があった1年でした。変化のきっかけも、強制的だったり自主的だったりいろいろでした。その結果、「あー、自分ってこんなだったんだ」とか「こんなことをやりたい!」とか思い出したり気が付いたりした1年でもありました。

−−貴社のイベントビジネスにおいて、 2021年に予測されるユーザーのマインド シフト、ニーズの変化は?

「記念」「思い出」「つながり」としての印刷物がさらに人気に:イベント(特にリアルイベント)は特別なものになるから。オンラインイベントでは「参加した感」を高められるから。  部屋に「飾れる」印刷物へのニーズも高まる:部屋で過ごす時間が増えるから。  イベント主催側/出展側は、「記念」「思い出」「つながり」「飾れる」といった特徴を持ったブランディングにつながる印刷物をつくるようになる。ステキなポスターとか。

−−2021年に進化・深化していくこと、していきたいことを教えてください

様々な特徴・強みを持つ企業間での連携や切磋琢磨が進む:大きく市場環境が変化するコロナ時代を乗り越え売上・利益を伸ばすために、様々な特徴・強みを持つ企業同士が、単なる「業務の発注元/外注先」としてではなく、一緒に成長する「チーム」(あるいは、運命共同体)として連携するようになる。またそうした連携を通じて、各社は自社の魅力をさらに高めるよう切磋琢磨する。

−−さいごに、ご自身に起こった変化を一言

海外に行けなくなったことで、近場に目を向けるようになり、東京の都市としての魅力を再確認しました。東京は世界で一番面白い都市のひとつ。2021年は東京からイベントを盛り上げていきたいですね!

 

【人材サービス 】
株式会社トライフル
CEO 久野 華子さん

株式会社トライフル CEO久野華子 さん

<keyword>

  • オリンピック会場問題
  • リモート出展
  • フレキシビリティ

−−2020年を総括すると、どんな1年でしたか?

コロナ禍で展示会、イベントが次々に中止となる中生き残りをかけ、ハイブリッド展示会の出展支援やオンラインイベントへの対応、ライブ配信を使ったプロモーションなど新しい手法の確立に邁進した一年でした。

刻々と変わる情勢へ対応をするために今まではあまり活発とはいえなかった、業界内での情報交換も積極的に行われたように思います。

2021年もまだまだ厳しい情勢が続きますが、またイベント業界に活気が戻ってくる日まで一丸となって頑張りましょう!

−−貴社のイベントビジネスにおいて、 2021年に予測されるユーザーのマインド シフト、ニーズの変化は?

弊社が手がける、イベント人材派遣の領域ではオンラインイベントやハイブリッドイベントが一般化してきたことで、求められる人材に変化が生じています。今までは対面のコミュニケーションスキルのみを重視されるクライアントが多かったのに対して、現在はPC操作の可否やオンラインイベントの経験の有無、zoomでの司会進行に対応できるかなど重視されるクライアントが増えてきています。

対面でのコミュニケーションスキルが高くても、PC操作が全くできないとなると採用が見送られたりする事も多くなっており、こういった新しい形の需要に対応できる人材の育成を強化していくために研修の実施などを計画しています。

−−2021年に進化・深化していくこと、していきたいことを教えてください

今まではどちらかと言うと、人材を必要としているお客様にアプローチしサービスを提供させていただいていました。

ですが、コロナ禍でリアルイベントの中止が続き「場」が減る中で、もう一歩踏み込んだ人材を用いたプロモーション方法を提案し自ら積極的に「場」を作っていく姿勢が大事だと考えております。

−−さいごに、ご自身に起こった変化を一言

海外に行けなくなった事で、近場に目を向けるようになり東京の都市としての魅力を再確認しました。東京は世界で一番面白い都市のひとつ。2021年は東京からイベントを盛り上げていきたいですね!

 

 

 

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