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2020 年イベント産業規模推計中間推計 イベント産業全体で50%減少見通し ―日本イベント産業振興協会(JACE)
2020 年イベント産業規模推計中間推計 イベント産業全体で50%減少見通し
一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)は、2020 年12 月に「2019 年イベント産業規模推計」(2020 年イベント産業規模推計中間推計)を発表した。
類似の調査では、これまでに「日本の広告費」(電通調べ)での「展示・映像」分野の推計などがあるが、JACE では業界団体としての立場から「イベント産業の個別のデータを積み上げる」を基本に様々な調査・分析手法を用いてイベント産業の規模を推計している。
2019 年のイベント周辺産業規模2兆5,511億円と堅調の結果に
2019 年のイベント産業では、イベント関連産業(広告・制作会社、イベント専業企業などイベントを主業としている業種および警備業、人材派遣業などイベントを売上げの一部としている業種・業態)の産業規模は、8,961 億で、前年比105.4%。イベント周辺産業(音楽コンサート、演芸・スポーツ興行団体など娯楽・エンタメ産業)までも含めた産業規模は2兆5,511 億円で、前年比113.6%と、イベント産業は堅調に推移していた。
「イベント関連産業」は前年比49%「イベント周辺産業」は同48.2%
JACE では、2020 年イベント産業規模推計中間推計も発表。新型コロナウイルスの影響で「人が集まる」ことを基本特性とするイベント産業は壊滅的な影響を受けており、推計の基礎となる2020 年のデータがすべて出ていないが、いち早く客観的に捉えるという目的のもと収集できる資料を駆使し、中間推計という形で取りまとめている。
10 月時点での推定結果として「イベント関連産業」は前年比49%、「イベント周辺産業」は前年比48.2%と、イベント産業全体として約50% 現象する見通しとなった。
調査を通して、浮かび上がった実態も合わせて報告された(以下抜粋)。
・広報発表されたイベント上場企業の状況は大きく異なる。減少率や損失額は大きく減少していないところから、半減以下になったところまで存在する。映画大手も半期決算通期予測はかなり差があるが、平均すると50% 減となる。
・見本市・展示会は2 月~ 8 月主要880 件のうち440 件が中止になった。再開されたものも入場制限や一部縮小で例年とは異なる。
・コンベンションはほとんど中止・延期になっているが、6 月以降はオンライン化も目立つ。
・フェスティパル系は商店街・花火・花見・紅葉・寺社祭りはほとんど中止。自治体が絡んでいる花見は96% 中止だった。
・第3次感染でイベント規制が延長され、GoTo 事業も見直しされるため、損失額は本中間推計よりも多くなることが予測される。実際に展示会や美術館は以前の半分から1/3程度が多い。デパート催事でも入場規制している。年末の忘年会、来春の新年会もほとんど中止である。