ローランド、4K対応AVミキサー「VR-400UHD」を発売
ローランド株式会社は、2023年6月22日に、4K対応AVミキサー「VR-400UHD」を発売すると発表した。本製品は、イベントでの高品質な映像演出や音声調整、そしてライブ配信まで1台で実現可能だ。企業や学校などの発表会やウェビナーなどのイベント発信が活性化する中で、電子楽器で培われた直感的な操作性とイベントステージの舞台裏で支持されてきたこれまでの映像・音響の技術を集約した製品となっている。ローランドのAVミキサー「VRシリーズ」初の4Kモデル投入となる。
映像のプロでないユーザーにも
「VR-400UHD」は、大型タッチ・モニターに映像を表示してワンタッチで操作できる特長を持つ。これにより、映像のプロでない方でも安心して操作が可能となっている。大画面・高画質の映像演出が求められる音楽やスポーツイベント、大学講義、ビジネス会議などに最適だ。
本製品は4K対応のHDMI入力を7系統備え、高画質の映像演出が可能。独自技術を用いた内蔵スケーラーにより、複数の解像度や形式が異なる映像を扱うことができる。さらに、14チャンネル・デジタル・オーディオ・ミキサーを搭載し、高度な音声処理も可能だ。大画面での映像演出が必要な音楽ホールやスポーツ施設、大学の講堂のほか、企業の大会議室の設備として最適だ。
詳細なスペック情報としては、7インチのタッチ・モニターを2基搭載し、映像コンテンツをモニタリングして、タッチで操作できる。デュアル・モードでは、左右のモニターに映像を表示し、出力する映像を個別に操作できる。複数のディスプレイやステージ用と配信用など異なる出力先に応じて、最適な映像を同時に操作するイベントに最適だ。
操作パネルには、直感的な操作が可能なフェーダーやつまみ、ボタンが配置されている。パネル右側には、映像を切り替えるシーン/バンク・ボタン、トランジションやサイズ変更など、映像を制御する機能を配置。また左側には音声ミキシングのためのフェーダーやノブを配置し、必要な機能にすぐにアクセスできる。
映像・音響のさまざまな規格に対応
「VR-400UHD」は、最大4K/60pの解像度に対応したHDMI入力を7系統備え、最大4つの入力を同時に使用して映像合成できる。すべての入力にはスケーラーが内蔵されており、映像フォーマットの変換を気にすることなく、4K/HD、HDR/SDR、Rec.2020/Rec.709のさまざまなデバイスを自由に組み合わせることができる。
また、高品質なマイクプリアンプと48Vファンタム電源対応のXLR/TRSコンボジャック端子を4系統、マイク入力のTRS端子を2系統、RCAピン端子(ステレオ)を2系統備えている。EQやダイナミクスの処理はすべての入出力に対応するほか、アンチ・フィードバック、オート・ミキシング、ディエッサー、ノイズ・ゲートなどの機能を搭載し、音声の問題を解決し、洗練された音作りをサポートする。
(本紙編集部:田中力)
■関連記事