展示会やMICEの運営・施工を手がけるサクラインターナショナルが8月7日、安全大会を実施した。大阪・東京で隔年開催されていた安全大会が感染症の影響でオンライン開催されていたが、今回は4年ぶりの対面での開催となった。大会には、同社の社員のほか協力会社からも多数参加があり、安全巡回と事故統計の報告と傾向と対策、安全標語の発表、安全指針改訂版の説明、各部門および協力会社の安全宣言、危険予知ミーティング(KYM)のWeb報告フォームの導入などが行われた。
安全委員会では今年度、東京10件大阪6件の安全巡回を実施。ヘルメット未着用者の減少など近年の安全委員会の成果とともに、撤去時の棚板の高積みや脚立の2人乗り、荷崩れ対策の不備など、作業時間が限られたなかでの油断をなくすことの重要性について説明された。また、イベント需要の急増に伴い経験の少ない人材が増えており、これまでの危険予知や安全推進の活動や知見を共有することを呼び掛けた。
また事故とヒヤリハット報告についても1件ずつ詳細な内容が紹介された。報告の中には野生動物との接触や他社のミスによるものもあったが人的要因もあり、講習と研修などにより安全指針やルール遵守の徹底などの対策が語られた。
今年の安全標語は“プロとしての自覚”をテーマに募集され、協力会社37件、社内207件、合計244件の作品が集まった。最優秀賞に輝いたのは、同社生産本部東京工場の須田みゆきさんの「危険予知、一人一人がプロ意識」。優秀賞は同社大阪3Dデザイン部の武政悠太さんの「プロだから驕らず見直しリスク予知」、佳作は㈱ユニティ大阪支店多田翼さんの「安全意識は、誰もが持てるプロ意識」が選ばれた。3作品は安全標語として各所に掲示される。
今回改訂版が発表されたサクラインターナショナルの安全指針19カ条は、事前準備他5カ条、現場作業12カ条、就業中2カ条にわたり、安全のために同社社員、協力会社の現場作業員が遵守するべき項目のリスト。各項目に詳細な実施方法が決められているほか、“べからず集”として写真や図解で説明されている。
各部門の安全宣言、協力会社の安全宣言も行われた。
これまで書類やメールで実施されていた危険予知ミーティングの報告について、今回Web報告システムを制作、PCやスマートフォン、タブレットデバイスから簡単に報告できるようになった。報告業務の効率化とともにKYM活動の活性化をはかる。
大会決議文では、4つの宣言を行い、災害防止活動への相互協力を誓った。
・整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5Sを実行し安全確保に努める
・危険予定活動と正しい作業手順で安全作業に努める
・交通規制を守り、安全運転を心がけマナーアップに努める
・常に明るく笑顔をたやさず挨拶し、イメージアップに努める
閉会の挨拶で代表取締役の妙代金幸氏は、「事故なく現場作業ができるのも協力会社の皆様のおかげ。サクラインターナショナルは皆さまのご尽力あってこそ」と同社の事業を支える各社のスタッフに感謝の言葉を贈った。
大会終了後には懇親会も実施され、多くの参加者が、安全活動のさらなる推進と各社の発展の実現へ、意見交換を行い、親交を深めていた。
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